• TSRデータインサイト

くら寿司、出店効果で売上高が過去最高、最終利益も黒字転換

 くら寿司(株)(TSR企業コード:571081177、東証1部)は12月7日、2021年10月期(連結)の売上高が過去最高の1475億9200万円だったと発表した。新型コロナの影響は重かったが、新規出店や持ち帰り需要の取り込みが寄与した。また、最終利益は19億100万円の黒字に転換した。自動会計やセルフレジなどへの先行投資で営業利益は赤字だったが、協力金などの計上が押し上げた。

くら寿司

‌過去最高の売上高を更新したくら寿司(TSR撮影)

2022年10月期も増収増益を計画

 2021年10月期(連結)の売上高は1475億9200万円(前期比8.7%増)、営業利益26億7800万円の赤字(前期3億5000万円の黒字)、最終利益19億100万円(前期2億6200万円の赤字)だった。

 同時に発表した2022年10月期(連結)の業績予想は、売上高1888億6900万円(前年同期比28.0%増)、営業利益28億2700万円、最終利益28億7800万円と増収増益を見込んでいる。

くら寿司

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「人材派遣業」倒産、1-3月は過去最多の29件 ~ 「円高」、「トランプ関税」でさらに増加も ~

人手不足で人材の獲得競争が厳しさを増すなか、人材派遣会社(労働者派遣業)の倒産が急増している。

2

  • TSRデータインサイト

コメ農家の倒産・休廃業が過去最多 ~ コメ作りの「あきらめ」、さらに増加も ~

コメ価格の高騰が止まらない。農水省が18日に発表した3月の米価格(相対取引価格)は2万5,876円で、1年前の約2倍の高値だ。 政府は備蓄米を放出したが、小売業者にはなかなか届かず、韓国産やアメリカ産の輸入拡大も検討されている。

3

  • TSRデータインサイト

大型連休は「博物館・美術館」がオススメ? ~ 物価高でも魅力的な入館料が追い風、業績も回復 ~

コロナ禍で打撃を受けた博物館・美術館が物価高のなかで健闘している。体験型やデジタル対応など新しい取り組みや、比較的安価な入館料で集客力を高めている。

4

  • TSRデータインサイト

次世代電池のAPB、経営騒動の舞台裏 ~ APB・大島麿礼社長 単独インタビュー ~

次世代リチウムイオン電池「全樹脂電池」の開発や製造を手がける技術系ベンチャーのAPB(株)が注目を集めている。大島麿礼社長が東京商工リサーチの単独取材に応じた(取材日は4月10日)。

5

  • TSRデータインサイト

中小企業の賃上げ率「6%以上」は9.1% 2025年度の「賃上げ」 は企業の85%が予定

2025年度に賃上げを予定する企業は85.2%だった。東京商工リサーチが「賃上げ」に関する企業アンケート調査を開始した2016年度以降の最高を更新する見込みだ。全体で「5%以上」の賃上げを見込む企業は36.4%、中小企業で「6%以上」の賃上げを見込む企業は9.1%にとどまることがわかった。

TOPへ