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旅行大手「KNT」 旅行需要の回復鈍く中間は68億円の赤字、2期連続

 「近畿日本ツーリスト」などを展開する大手旅行会社のKNT-CTホールディングス(株)(TSR企業コード:290042437、新宿区、東証1部)は、2021年4-9月(中間)の連結最終利益が68億5300万円の赤字だった。中間では2期連続の赤字で、旅行需要が回復しなかった。ただ、事業構造改革の効果や旅行業以外の業務受託などで赤字幅は前期(168億4600万円)から大幅に縮小した。
 2021年4-9月の連結業績は、売上高575億4600万円(前年同期比262.7%増)、営業利益84億8300万円の赤字(前年同期231億7900万円の赤字)だった。
 同日、2022年3月期の連結業績予想を修正した。最終利益は130億円の赤字と前回予想から18億円赤字が縮小する見通し。売上高予想は300億円減の1500億円と第6波の懸念が払拭できないため、下方修正した。

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