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三菱自動車 中間は2期ぶり黒字転換、売上高は1.5倍に

構造改革効果で通期は3期ぶりに黒字へ

 三菱自動車工業(株)(TSR企業コード:290569729、東京都港区、東証1部)の業績が回復している。11月4日に発表した2021年4-9月(中間、連結)の最終利益は216億7000万円で、前年同期の2098億8400万円の赤字から黒字転換した。コロナ禍前の2019年同期の25億9800万円も上回った。2020年度に実施した事業構造改革の効果が出たほか、販売台数の回復が寄与した。
2021年4-9月(連結)の業績は、売上高8905億6700万円(前年同期比54.9%増)、営業利益251億8600万円(前年同期826億2600万円の赤字)、最終利益216億7000万円(同2098億8400万円の赤字)と大幅増収、黒字転換した。
同時に2022年3月期の業績予想を売上高2兆100億円(前回予想2兆800億円)、営業利益600億円(同400億円)、最終利益400億円(同150億円)と売上高は下方修正、利益を上方修正した。通期では、2019年同期以来、3期ぶりに最終黒字に転換する見通しだ。半導体不足や原材料の高騰など課題も多いが、コスト削減など構造改革の効果で業績が回復傾向にある。

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