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円安関連が2カ月ぶりに、円高関連が4カ月連続で倒産発生なし

 2021年9月の為替相場は、中国恒大集団のデフォルト懸念による世界的な株安に連動したリスクオフ傾向を受けて、20日には1ドル109円割れ近くまでドル安が進んだ。しかし、その影響が限定的との見方が広がりドル高に反転、月末には112円に達する場面もみられた。
 こうしたなか、9月の「円安」関連倒産(速報値)は2カ月ぶりに発生しなかった(前年同月ゼロ)。2021年の累計倒産件数(1-9月)は5件で、前年通期(4件)を既に上回っている。
 「円高」関連倒産(速報値)は4カ月連続で発生しなかった(前年同月1件)。2021年の累計倒産件数は2件で、5月時点で既に前年通期に並んでいる。

円安

円高

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「マレリグループ」国内取引先調査 ~国内の取引先2,942社、影響懸念~

経営不振が続いたマレリグループの持株会社マレリホールディングス(株)(TSRコード:022746064、さいたま市北区)が6月11日(日本時間)、米国でチャプター11を申請した。東京商工リサーチ(TSR)の企業データベースからマレリグループの取引先数(重複除く)は国内2,942社あることがわかった。

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