• TSRデータインサイト

サマンサタバサ、業績不振が長期化 純利益は6期連続の赤字へ

新型コロナの影響重く、下方修正

 業績不振が長期化している(株)サマンサタバサジャパンリミテッド(TSR企業コード: 293842310、東京都港区、マザーズ)は10月15日、2022年2月期の連結純利益を1億200万円の黒字から27億5100万円の赤字に業績予想を下方修正した。赤字となれば6期連続で、新型コロナの影響も重く、売上高も大幅に下方修正した。

サマンサタバサは、2020年7月に紳士服大手の(株)コナカ(TSR企業コード: 350617880、横浜市戸塚区、東証1部)の子会社となっている。コナカからの支援や、不採算店舗の閉鎖、仕入削減などを進め、業績改善を目指している。2021年8月にはコロナの影響が長引いていたハワイの子会社の解散を決議した。

同時に発表した2021年3-8月(連結、中間)の売上高は118億5100万円(前年同期比49.6%増)、営業利益18億2800万円の赤字(前期同期20億4300万円の赤字)、当期純利益24億3400万円の赤字(同80億9100万円の赤字)と増収、赤字額は縮小した。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

建材販売業の倒産 コロナ禍の2倍のハイペース コスト増や在庫の高値掴みで小規模企業に集中

木材や鉄鋼製品などの建材販売業の倒産が、ジワリと増えてきた。2025年1-7月の倒産は93件で、前年同期(75件)から2割(24.0%)増加した。2年連続の増加で、コロナ禍の資金繰り支援策で倒産が抑制された2021-2023年同期に比べると約2倍のハイペースをたどっている。

2

  • TSRデータインサイト

「転勤」で従業員退職、大企業の38.0%が経験 柔軟な転勤制度の導入 全企業の約1割止まり

異動や出向などに伴う「転勤」を理由にした退職を、直近3年で企業の30.1%が経験していることがわかった。大企業では38.0%と異動範囲が全国に及ぶほど高くなっている。

3

  • TSRデータインサイト

女性初の地銀頭取、高知銀行・河合祐子頭取インタビュー ~「外国人材の活用」、「海外販路開拓支援」でアジア諸国との連携を強化~

ことし6月、高知銀行(本店・高知市)の新しい頭取に河合祐子氏が就任した。全国の地方銀行で女性の頭取就任は初めてで、大きな話題となった。 異色のキャリアを経て、高知銀行頭取に就任した河合頭取にインタビューした。

4

  • TSRデータインサイト

ダイヤモンドグループ、複数先への債務不履行~蔑ろにされた「地域イベントの想い」 ~

ライブやフェスティバルなどの企画やチケット販売を手掛けるダイヤモンドグループ(株)(TSRコード:298291827、東京都、以下ダイヤモンドG)の周辺が騒がしい。

5

  • TSRデータインサイト

2025年1-8月の「人手不足」倒産が237件 8月は“賃上げ疲れ“で、「人件費高騰」が2.7倍増

2025年8月の「人手不足」が一因の倒産は22件(前年同月比37.5%増)で、8月では初めて20件台に乗せた。1-8月累計は237件(前年同期比21.5%増)に達し、2024年(1-12月)の292件を上回り、年間で初めて300件台に乗せる勢いで推移している。

TOPへ