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「為替」関連倒産(6月30日)

 2021年6月の為替相場は、米FOMCが利上げ想定時期を前倒しして量的緩和縮小を進める方向性を示し、ドル全面高となった。24日には1ドル111円台まで急伸した。
 こうしたなか、6月の「円安」関連倒産(速報値)は1件(前年同月ゼロ)で、1年2カ月ぶりに2カ月連続で発生した。(株)アスタリスク(TSR企業コード:352142197、神奈川県)は、紳士服の企画・販売を手掛け、海外企業への製造委託によりコスト競争力を保持していた。しかし、円安進行により収益が圧迫され、2012年11月期は赤字決算へ転落していた。以降も業況が改善せず、2013年9月に解散して債務整理を続けてきたが、清算の目途が立たず6月8日、横浜地裁より破産開始決定を受けた。負債総額は8,200万円。
 「円高」関連倒産(速報値)は2カ月ぶりに発生しなかった(前年同月ゼロ)。
 2021年上半期(1-6月)の累計倒産件数は、円安関連4件(前年同期同数)、円高関連2件(同1件)で、ともに前年通期(1-12月)の件数に並んだ。

円安

円高

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