• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

オンキヨー 債務超過を解消できず、上場廃止に

 

 経営不振が続く老舗音響メーカーのオンキヨーホームエンターテイメント(株)(TSR企業コード:576419524、大阪府、ジャスダック、以下オンキヨー)は、遅れていた2021年3月期連結決算を5月20日、発表。58億9800万円の最終赤字で、債務超過を解消できず、7月末ごろに上場廃止となる見通し。売上高は前期比59.3%減の88億8200万円だった。

 オンキヨーは、ミニコンポやホームシアター、スピーカーなどの製造を手掛け、2004年12月ジャスダック市場に上場した。しかし、近年はスマートフォンの浸透など、オーディオを取り巻く環境が激変し、業績不振が深刻化。ファンドなど増資を進めたが、赤字が累積し、2021年3月末の債務超過を回避できなかった。6月の株主総会を経て、債務超過の有価証券報告書を提出後、整理銘柄に移行し7月末ごろに上場廃止となる予定。

 上場廃止予定のオンキヨーだが、事業継続を目指している。営業債務の支払遅延が続くなど厳しい経営が見込まれているが、主力のホームAV事業をシャープ(株)(TSR企業コード:570384737、大阪府、東証1部)や米国企業に譲渡する基本合意していた。ただ、5月20日を予定していた譲渡の正式契約の締結日は、最終調整が必要として5月下旬の締結に予定日を変更した。ホームAV事業の譲渡が決まれば、スピーカーのOEMなど経営資源を集中していくとみられる。


Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「最低賃金」改定で、51.3%の企業が「給与変更」 2020年代の1,500円 「対応不可能」が4割切る

厚生労働省は9月3日、2026年度の全国の最低賃金額(平均)を1,177円(56円増)に引き上げた。 1978年度に目安制度が始まって以降、平均引き上げ額56円は前年度に続き2番目の高さで、これを受けて給与改定を迫られる企業が半数に達することがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

1-9月「医療機関」倒産 過去最多の59件 身近なクリニック、歯科医院で苦境が鮮明

医療機関の倒産が再び勢いを増している。2026年1月-9月に倒産した病院・クリニック(診療所)・歯科医院などの「医療機関」は59件(前年同期比28.2%増)と、過去最多を更新した。

3

  • TSRデータインサイト

「税金滞納」倒産が168件、前年同期の2倍に大幅増 2026年度上半期の「税金滞納」倒産 破産が97.6%

2026年度上半期(4-9月)の「税金滞納(社会保険を含む)」倒産は、168件(前年同期比100.0%増)と、前年同期の2倍に達し、この10年で最多を記録した。物価や人件費などのコストアップが企業収益を圧迫し、納税原資を確保できない小・零細企業の行き詰まりに拍車を掛けている。

4

  • TSRデータインサイト

「社会保険の適用拡大」 中小・零細企業ほど負担増 企業の44.9%が「働き控え」懸念、「未対応」も半数

2026年10月から非正規従業員にも社会保険の適用が拡大された。「月収8万8,000円以上」の賃金要件が撤廃され給与額に関わらず条件を満たす社員は、新たに厚生年金や健康保険の加入対象となる。10月1~8日企業を対象に「社会保険適用の基準変更」に関するアンケート調査を実施した。

5

  • TSRデータインサイト

2026年1-9月「デイサービス」倒産47件 同期間で過去最多、介護業界の苦境鮮明

デイサービスなど「通所・短期入所介護事業」の倒産が増加している。2026年は9月までに47件(前年同期比34.2%増)と大幅に増加し、1-9月で過去最多を更新した。多様化するサービスなど、他社との競争が激化するほか、物価高に人手不足も重なり、苦境が深まっている。

TOPへ