• TSRデータインサイト

帝国ホテル 1961年の上場来、初の営業赤字に転落 京都に新規ホテル建設も発表

 新型コロナの影響が直撃し、大手ホテル会社の業績が悪化している。(株)帝国ホテル(TSR企業コード: 291097006、千代田区、東証2部)が5月12日、2021年3月期(連結)の営業利益が117億1000万円の赤字だったと発表した。新型コロナによる外国人やビジネス利用の落ち込みが影響した。営業利益が赤字に転落したのは1961年の上場後、初めて。
 新型コロナの直接的な影響を受けた。インバウンド需要が消失し、外出やイベントなどの自粛により、2021年3月期(連結)の売上高は前期比59.6%減の220億5100万円と急減した。コスト削減を進めたが、売上減が響き、営業利益は117億1000万円の赤字(前期31億6000万円の黒字)と赤字へ転落した。また、帝国ホテル大阪の減損や帝国ホテル東京の建て替え関連損失など特別損失を計上し、当期利益は143億6300万円の赤字(同24億400万円の黒字)と2001年3月期以来、20年ぶりの最終赤字だった。
 帝国ホテルは21年3月、帝国ホテル東京の本館やタワー館を、三井不動産(株)(TSR企業コード:291023142)と共同で建て替える計画を発表している。また、5月12日に京都市東山区に地上7階建ての新規ホテル建設も発表した。総事業費は約110億円を見込み、開業時期は2026年春を予定している。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「リファラル採用」 企業の半数に広がる 定着率はリファラルが新卒、転職エージェントを上回る

東京商工リサーチは、採用に関する企業向けアンケート調査を実施した。人手不足やAI・DXの普及で転職市場の活況が続き、近年はリファラルやアルムナイ採用も広がっている。特に、リファラル採用は、転職エージェントの紹介より従業員の定着率が高いと考える企業が多いことがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

大手ホテル好調 客室単価と稼働率が同時上昇 客室単価はコロナ禍の2倍超、稼働率は83.3%

インバウンド需要と国内旅行の復活で、大手ホテルの客室単価と稼働率が、コロナ禍以降で最高を更新した。 ホテル運営の上場12社(13ブランド)の2025年度の客室単価は、1万7,818円(前年度比8.6%増)で前年度より1,424円上昇した。稼働率は83.3%(前年度82.3%)で、高水準を維持した。

3

  • TSRデータインサイト

経営責任を取る事業再生、ジュピターコーヒーは黒字化へ ~ ネクスト・キャピタル・パートナーズ 単独インタビュー ~

2025年度の企業倒産は1万505件(前年度比3.5%増)で、2年続けて1万件を超えた。 こうしたなか、20年を超すファンド運営で事業再生を数多く手掛けてきたのがネクスト・キャピタル・パートナーズ(株)だ。浅野晃司・取締役執行役員に特色や取り組みを聞いた。

4

  • TSRデータインサイト

企業の7.8%で退職金「増額・導入」  「減額・廃止」企業は月給などへ、資産形成は自己責任

これまで「年功序列」や「終身雇用」が前提の日本の会社では、長く勤め上げてまとまった退職金を受け取ることが一般的だった。だが、東京商工リサーチ(TSR)のアンケート調査で、2023年以降の退職金制度は「増額・導入」が7.8%に対し、「減額・廃止」は1.9%だった。

5

  • TSRデータインサイト

サッカーW杯 日本代表を支える40社 売上1兆円以上8社 設立10年未満も

2026年6月11日、米国・カナダ・メキシコの3カ国共催で、史上最大規模のFIFAワールドカップが開幕する。5月15日、日本代表メンバー26名も発表され、関心が集まるなか、スポンサーシップやパートナーシップなど、サッカー日本代表・日本サッカー協会を支援する企業40社を調査した。

TOPへ