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J.フロントが261億円の最終赤字=2007年の上場以来、初の赤字転落

 大丸や松坂屋、パルコを展開するJ.フロントリテイリング(株)(TSR企業コード:297152963、東京都中央区、東証1部)は、2021年2月期(連結、国際会計基準)の最終利益が261億9300万円の赤字だったと発表した。
 新型コロナの影響による入店客数の減少や訪日外国人の免税売上の落ち込みが響いた。
 通期決算での最終赤字は、大丸と松坂屋ホールディングスが経営統合し上場した2007年以来、初めて。

 2021年2月期(連結、国際会計基準)の売上高(総額売上高)は7662億9700万円(前期比32.4%減)、営業利益は242億6500万円の赤字(前期402億8600万円の黒字)、最終利益は261億9300万円の赤字(同212億5100万円の黒字)だった。

 同時に発表した2022年2月期(連結、国際会計基準)の業績予想は、売上高(総額売上高)は1兆50億円(前期比30.6%増)、営業利益は110億円の黒字、最終利益は40億円の黒字を計画。中核の百貨店事業については、国内富裕層が全体をけん引するなか、月を追って着実な回復に向かうと見込んでいる。

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