• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

野村HD 米国顧客との取引で多額の損害が生じる可能性を公表、請求額は約20億ドル

 国内証券最大手の野村ホールディングス(株)(TSR企業コード:291121144、以下野村HD)は3月29日、米国子会社に米国顧客との取引で多額の損害が生じる可能性があると発表した。3月26日、当該事象が発生した。

 損害見込み額は公表されていない。当該顧客に対する請求額は、3月26日時点の市場価格に基づく試算によると約20億ドルで、請求額は今後増減する可能性がある。

 同社は、「2020年12月末現在、当社の連結普通株式等Tier 1比率は17%台後半と、規制の最低所要水準を大幅に上回る水準であり、本件による当社および米国子会社の業務遂行や財務健全性への問題はない」としている。

 また、同日、米ドル建普通社債発行の中止も発表した。3月23日に発行条件を決定した米ドル建普通社債(TLAC規制適格債)について、条件決定後に業績に影響を与えることが懸念される事象が発生し、発行を見送ることを引受証券会社と合意した。業績に与える影響が判明後、適切な開示を行った上で再発行を検討する。

 野村HDは、2021年3月期(連結、米国基準)の業績予想を公表していないが、2020年4-12月は収益合計1兆3892億6300万円(前年同期比12.2%減)、四半期純利益3085億2400万円(同22.7%増)。

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

賃金上昇、従業員退職による倒産が過去最多 8月の「人手不足」倒産 8月では最多の32件

2026年8月の「人手不足」倒産は、32件(前年同月比39.1%増)だった。8月としては、前年の23件を大幅に上回り、最多を更新した。1-8月は333件(前年同期比38.7%増)で、年間最多ペースが続く。

2

  • TSRデータインサイト

出版業の倒産急増、利益も悪化傾向 ~ 存続に向けた書店との直取引、目指す姿と課題 ~

電子書籍が普及するなか、紙の書籍を主体に手掛ける老舗出版社を中心に、「出版業」の倒産(負債1,000万円以上)が急増している。 2026年1-7月の「出版業」の倒産は21件(前年同期比90.9%増)で、2019年同期の21件以来7年ぶりに20件を超えた。

3

  • TSRデータインサイト

「フィットネスクラブ」の倒産が過去最多を更新へ 1-8月は26件、市場拡大もレッドオーシャンの兆し

拡大するフィットネス市場で、「フィットネスクラブ」の倒産が急増している。2026年1-8月は26件(前年同期比160.0%増)と前年同期の2.6倍に達し、2023年同期の16件を抜いて過去最多を更新した。 現在のペースで推移すると、2026年は年間最多の2023年の27件を上回り、40件台も視野に入ってきた。

4

  • TSRデータインサイト

泥臭い再生支援と粉飾決算、銀行員の「違和感」~ 「実務家座談会」を開催(後編)~

(後編)事業再生に携わる金融機関は企業にどう向き合うのか。東京商工リサーチ(TSR)は、事業再生に携わる金融機関の担当者に、取り組みの現状や事例、特色、留意点などを聞いた。

5

  • TSRデータインサイト

「半導体関連メーカー」生成AI普及で業績好調 売上トップはキオクシア、TSMC日本子会社は売上高約143倍

生成AIの普及やデータセンター向け需要拡大で、国内の主要半導体関連メーカーの業績が好調だ。東京商工リサーチ(TSR)の企業データベース(約440万社)から、全国の主な半導体関連メーカー154社の2025年度業績を分析した。

TOPへ