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アシックス 純利益が161億円の赤字=コロナで競技大会の中止などが影響

 スポーツ用品大手の(株)アシックス(TSR企業コード:660028280、神戸市、東証1部)は2月12日、2020年12月期(連結)の純利益が161億2600万円の赤字だったと発表した。純利益が赤字に転落するのは2018年以来、2年ぶり。新型コロナウイルス感染拡大による競技大会の中止などが響いた。
 2020年12月期の連結業績は、売上高が3287億8400万円(前期比13.0%減)、営業利益が39億5300万円の赤字(前期106億3400万円の黒字)、当期純利益が161億2600万円の赤字(同70億9700万円の黒字)だった。販管費の削減や在庫管理を徹底したが、減収幅が大きく、2年ぶりに赤字へ転落した。
 同日発表した2021年12月期の連結業績は、最も保守的な予想で売上高3700億円(前年比12.5%増)、営業利益70億円、当期純利益20億円を見込んでいる。


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