• TSRデータインサイト

任天堂 純利益予想を4,000億円に上方修正、過去最高益を大幅更新へ

 任天堂(株)(TSR企業コード:641056370、京都市南区、東証1部)は2月1日、2021年3月期連結の業績予想を上方修正し、純利益が4,000億円になりそうだと発表した。前回予想の3,000億円から1,000億円上積みし、2009年3月期(連結)の2,790億8,900万円を12年ぶりに上回り、過去最高益を大幅に更新する見通しだ。

「Nintendo Switch」の販売が好調だったほか、「あつまれ どうぶつの森」が累計3,118万本に達し、「マリオカート8 デラックス」も累計3,341万本とヒット作に恵まれ、ダウンロードソフトと通信用「Nintendo Switch Online」などデジタル売上高が好業績を支えた。

2021年3月期の業績予想(連結)は、売上高1兆6,000億円(前年比22.3%増)、営業利益5,600億円(同58.9%増)、純利益4,000億円(54.7%増)に上方修正した。「スーパーマリオブラザーズ35周年」のキャンペーンタイトル「スーパーマリオ 3Dワールド+フューリーワールド」を2月に発売予定など、人気が見込まれる作品タイトルの発売が寄与する見通しだ。

2020年4-12月(連結)の売上高1兆4,044億6,300万円(前年同期比37.3%増)、営業利益5,211億800万円(同98.2%増)、純利益3,766億6,500万円(同91.8%増)と年末商戦が伸び、大幅な増収増益だった。

任天堂

任天堂 通期(連結)売上高・純利益推移

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

ハンバーガー店の倒産、最多更新 ~ 材料高騰、大手と高級店の狭間で模索 ~

年齢を問わず人気のハンバーガー店が苦境だ。2024年は1件だった倒産が、2025年は8月までに7件に達し、過去最多の2014年の年間6件を上回った。

2

  • TSRデータインサイト

2025年「全国のメインバンク」調査 ~GMOあおぞらネット銀行 メイン社数の増加率2年連続トップ~

「2025年全国企業のメインバンク調査」で、GMOあおぞらネット銀行が取引先のメインバンク社数の増加率(対象:500社以上)が2年連続でトップとなった。

3

  • TSRデータインサイト

タクシー業界 売上増でも3割が赤字 人件費・燃料費の高騰で二極化鮮明

コロナ禍を経て、タクシー業界が活況を取り戻している。全国の主なタクシー会社680社の2024年度業績は、売上高3,589億5,400万円(前期比10.6%増) 、利益83億3,700万円(同11.1%増)で、増収増益をたどっている。

4

  • TSRデータインサイト

「葬儀業」は老舗ブランドと新興勢力で二極化 家族葬など新たな潮流を契機に、群雄割拠

全国の主な葬儀会社505社は、ブランド力の高い老舗企業を中心に、売上高を堅調に伸ばしていることがわかった。 ただ、新たに設立された法人数が、休廃業・解散や倒産を上回り、市場は厳しい競争が繰り広げられている。

5

  • TSRデータインサイト

2025年 全国160万5,166社の“メインバンク“調査

全国160万5,166社の“メインバンク”は、三菱UFJ銀行(12万7,264社)が13年連続トップだった。2位は三井住友銀行(10万1,697社)、3位はみずほ銀行(8万840社)で、メガバンク3行が上位を占めた。

TOPへ