• TSRデータインサイト

外食店向けが新型コロナで苦戦 サッポロホールディングスが22年ぶりの赤字へ

ビール大手のサッポロホールディングス(株)(TSR企業コード: 290073596、渋谷区、東証1部)は12月23日、通期業績予想を修正し2020年12月期(連結)の純利益が164億円の赤字になりそうだと発表した。新型コロナの影響で外食店舗のビール販売の落ち込みが響き、1998年12月期以来、22年ぶりの最終赤字の見通しだ。

 2020年12月期(連結)の業績予想は、売上高(売上収益)4,360億円(前期4,918億9,600万円)、営業利益182億円の赤字(同122億800万円の黒字)、当期純利益164億円の赤字(同38億2,000万円の黒字)で、前回予想から売上高や営業利益、当期純利益をそれぞれ下方修正した。

 連結子会社のポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)(TSR企業コード: 294552448、名古屋市中区)の収益性が低下する見込みで、約110億円の固定資産の減損を営業費用、約215億円の同社株式の減損を特別損失に計上する。

 同日、早期退職優遇制度の実施結果を発表し、二次申請期間の制度適用人数が59名で、一次期間51名と合わせて110名が制度を利用する。

 また、連結子会社のサッポロビール(株)(TSR企業コード: 295765178、渋谷区)から230億円の配当金を12月25日に受け取る予定と公表した。

サッポロホールディングス

新型コロナが影響し22年ぶりの赤字へ(TSR撮影)

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

ゴールデンウィーク明け、「退職代行サービス」の利用は慎重に

長かったゴールデンウィークが終わる。職場「復帰」を前に例年4月の新年度からGW明けにかけ、退職する人の話題が持ち上がる。この時期の退職代行サービスの利用も増加するという。4月に実施した「退職代行に関する企業向けアンケート調査」から利用するリスクの一端が浮き彫りになった

2

  • TSRデータインサイト

トーシンホールディングスの「信用調査報告書」

5月8日に東京地裁に会社更生法の適用を申請した(株)トーシンホールディングス(TSRコード:400797887、名古屋市、東証スタンダード)を取り上げる。

3

  • TSRデータインサイト

2025年度「医療・福祉事業」倒産、過去最多 ~ 健康と生活を支援する事業者の倒産急増 ~

生活に不可欠な医療機関や介護事業者の倒産が急増している。バブル経済1988年度(4-3月)以降の38年間で、2025年度は金融危機、リーマン・ショックを超える478件と最多を記録した。

4

  • TSRデータインサイト

2026年4月「人手不足」倒産 33件発生 春闘の季節で唯一、「人件費高騰」が増加

2026年4月の「人手不足」倒産は33件(前年同月比8.3%減)で、3カ月ぶりに前年同月を下回った。 4月の減少は2022年以来、4年ぶり。

5

  • TSRデータインサイト

2025年度の「早期・希望退職」 は2万781人 約7割が「黒字リストラ」、2009年度以降で4番目の高水準

2025年度に「早期・希望退職募集」が判明した上場企業は46社(前年度51社)で、人数は2万781人と前年度(8,326人)の約2.5倍に急増したことがわかった。社数は前年度から約1割(9.8%減)減少したが、募集人数は2009年度以降で4番目の高水準となった。

TOPへ