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東京ドーム 新型コロナが影響し2-10月の純利益は121億6600万円の赤字

 新型コロナによる業績不振とTOB(株式公開買い付け)で揺れる(株)東京ドーム(TSR企業コード:290054869、文京区、東証1部)は12月10日、決算短信を公表し2020年2-10月(連結)の純利益が新型コロナでイベントの中止や無観客開催などで121億6600万円の赤字だった。
 2020年2-10月の連結売上高は294億400万円(前年同期比57.5%減)、営業利益は71億6400万円の赤字(前年同期102億2700万円の黒字)、純利益は121億6600万円の赤字(同71億8500万円の黒字)と苦戦した。プロ野球公式戦が当初無観客で実施。段階的に観客を入れているが、期初のイベント中止や延期、営業施設の休業などが響いた。
 東京ドームに対して、三井不動産(株)(TSR企業コード:291023142、東京都中央区)が来年1月18日までTOBを実施している。大株主の香港ファンド「オアシス・マネジメント」が賛同する意向を示し、三井不動産によるTOBは成立しそうだ。三井不動産は、東京ドームを完全子会社化した後、(株)読売新聞グループ本社(TSR企業コード:291006256、千代田区)に東京ドーム株式の20%を譲渡する予定だ。
 東京ドームが9月7日に公表している2021年1月期(連結)の業績予想は据え置き、売上高390億円(前年915億5700万円)、営業利益130億円の赤字(前年117億2800万円の黒字)、純利益180億円の赤字(同80億200万円の黒字)の見通し。

モロゾフ②

新型コロナで苦戦が続く東京ドーム(TSR撮影)

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