• TSRデータインサイト

破産申請のエアアジア・ジャパン、負債総額217億円でコロナ関連破たんでは2番目の規模

 11月17日、東京地裁に破産を申請したLCC(格安航空会社)のエアアジア・ジャパン(株)(TSR企業コード:403206154、法人番号:6180001113372、常滑市セントレア1-1、設立2014(平成26)年3月14日、資本金83億6542万2940円、代表取締役:会田純氏)は同日、18時30分から中部国際空港第2セントレアビルで記者会見を行った。
記者会見の席上、負債総額は217億円(一般債権210億円)にのぼることを公表した。また、チケット購入者の債権は総額5億2000万円で、このうち直接購入が3億7100万円、代理店経由が1億5000万円となっている。
エアアジア・ジャパンによると、「現在の財務状態から払い戻し未了のチケットに対する返金を行える見通しは立っていない」という。
負債総額217億円は、新型コロナウイルス関連破たん(11月17日19時現在723件)のうち、(株)ホワイト・ベアーファミリー(TSR企業コード:570615267、法人番号:6120001070371、大阪府、旅行業、負債278億円)に次ぐ2番目の規模となった。

新型コロナ破たん負債額上位

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

2025年度の業績見通しに大ブレーキ 「増収増益」見込みが16.6%に急減

トランプ関税、物価高、「価格転嫁」負担で、国内企業の業績見通しが大幅に悪化したことがわかった。2025年度に「増収増益」を見込む企業は16.6%にとどまり、前回調査(2024年6月)の23.3%から6.7ポイント下落した。

2

  • TSRデータインサイト

2025年3月期決算(6月20日時点) 役員報酬1億円以上の開示は117社・344人

2025年3月期決算の上場企業の株主総会開催が本番を迎えた。6月20日までに2025年3月期の有価証券報告書を510社が提出し、このうち、役員報酬1億円以上の開示は117社で、約5社に1社だった。

3

  • TSRデータインサイト

チャプター11をめぐる冒険 ~ なぜマレリはアメリカ倒産法を利用したのか ~

ずっと日本にいるのに時差ボケが続いている。  「マレリのチャプター11が近いから関連サイトをチェックし続けろ」と6月6日に先輩に言われて以降、私の生活はアメリカ時間だ。

4

  • TSRデータインサイト

代金トラブル相次ぐ、中古車販売店の倒産が急増

マイカーを売却したのに入金前に売却先の業者が破たん――。こうしたトラブルが後を絶たない。背景には、中古車価格の上昇や“玉不足”で経営不振に陥った中古車販売店の増加がある。倒産も2025年1-5月までに48件に達し、上半期では過去10年間で最多ペースをたどっている。

5

  • TSRデータインサイト

定量×定性分析 危ない会社は増えたのか?

2024年度の全国倒産が1万144件(前年度比12.0%増)と11年ぶりに1万件を超えたが、企業の倒産リスクはどの水準にあるのか。東京商工リサーチが企業を評価する「評点」と「リスクスコア」のマトリクスからみてみた。

TOPへ