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破産申請のエアアジア・ジャパン、負債総額217億円でコロナ関連破たんでは2番目の規模

 11月17日、東京地裁に破産を申請したLCC(格安航空会社)のエアアジア・ジャパン(株)(TSR企業コード:403206154、法人番号:6180001113372、常滑市セントレア1-1、設立2014(平成26)年3月14日、資本金83億6542万2940円、代表取締役:会田純氏)は同日、18時30分から中部国際空港第2セントレアビルで記者会見を行った。
記者会見の席上、負債総額は217億円(一般債権210億円)にのぼることを公表した。また、チケット購入者の債権は総額5億2000万円で、このうち直接購入が3億7100万円、代理店経由が1億5000万円となっている。
エアアジア・ジャパンによると、「現在の財務状態から払い戻し未了のチケットに対する返金を行える見通しは立っていない」という。
負債総額217億円は、新型コロナウイルス関連破たん(11月17日19時現在723件)のうち、(株)ホワイト・ベアーファミリー(TSR企業コード:570615267、法人番号:6120001070371、大阪府、旅行業、負債278億円)に次ぐ2番目の規模となった。

新型コロナ破たん負債額上位

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