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「ブルックスブラザーズ」ブランドは継続へ、ダイドーリミテッドが子会社化

 7月8日、日本の民事再生法に当たる連邦破産法第11条(チャプター11)を申請した老舗ブランドのブルックスブラザーズグループインク(ブルックスGI、アメリカ)の日本法人、(株)ブルックスブラザーズジャパン(TSR企業コード:291730507、品川区、以下ブルックスJ)を(株)ダイドーリミテッド(TSR企業コード:291068103、東証1部、以下ダイドーLTD)が子会社化する。
 アパレルブランド「NEWYORKER」などを展開するダイドーLTDは、ブルックスJの株式の4割を保有し持分法適用関連会社としていたが11月9日、株式を一部追加取得し、子会社化することを取締役会で決議したと発表した。異動後の所有株式は80.5%となる予定。ダイドーLTDの担当者は、「今も通常通り営業している。子会社化後も営業を継続する予定」とコメントした。
 同日、ダイドーLTDは2021年3月期(連結)の純利益が27億円の赤字と業績予想を発表した。新型コロナの影響が残るが、影響は緩やかに減少すると想定している。直営オンラインストアを刷新した効果で、下期は前年を上回る売上高を目指す。
 2020年4-9月の売上高は76億5500万円(前年同期比37.3%減)、純利益25億1000万円の赤字(同5億2600万円の赤字)と減収で、赤字が拡大した。

BrooksBros

‌ブルックスブラザーズのロゴ(TSR撮影)

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