• TSRデータインサイト

「カラオケの鉄人」、新型コロナの影響で2020年8月期は15億円の最終赤字

 「カラオケの鉄人」を展開する(株)鉄人化計画(TSR企業コード:294194509、目黒区、東証2部)は10月15日、2020年8月期決算(連結)を発表した。「新型コロナウイルス」の影響などで、売上高は55億3200万円(前年比22.8%減)、営業利益▲8億1500万円(前年2億300万円の黒字)、当期純利益▲15億8000万円(同1億6800万円の黒字)だった。

 主力のカラオケ事業は、消耗品など経費削減や店舗賃料の減額交渉などコスト削減も進めたが、自治体の要請等に従い利用制限や営業時間の短縮などを行ったことが響いた。

 業績悪化から継続企業の前提に重要な疑義が生じているとしたが、2021年3月に返済期日が到来するすべての借入金のタームローン契約を締結したほか、10月に新規調達も行い、資金の流動性の確保を進めている。

カラ鉄

‌カラオケの鉄人の店舗(TSR撮影)

(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2020年10月16日号掲載予定「SPOT情報」を再編集)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

銀行員の年収、過去最高の653万3,000円 3メガ超えるトップはあおぞら銀行の906万円

国内銀行63行の2024年度の平均年間給与(以下、年収)は、653万3,000円(中央値639万1,000円)で、過去最高となった。前年度の633万1,000円(同627万5,000円)から、20万2,000円(3.1%増)増え、増加額は3年連続で最高を更新した。

2

  • TSRデータインサイト

タクシー業界 売上増でも3割が赤字 人件費・燃料費の高騰で二極化鮮明

コロナ禍を経て、タクシー業界が活況を取り戻している。全国の主なタクシー会社680社の2024年度業績は、売上高3,589億5,400万円(前期比10.6%増) 、利益83億3,700万円(同11.1%増)で、増収増益をたどっている。

3

  • TSRデータインサイト

「調剤薬局」 中小・零細はリソース不足で苦戦 大手は戦略的M&A、再編で経営基盤を拡大

 調剤薬局の大型再編が加速するなか、2025年1-8月の「調剤薬局」の倒産は20件(前年同期比9.0%減)で、過去最多の2021年同期と2024年同期の22件に迫る多さだった。今後の展開次第では、年間初の30件台に乗せる可能性も高まっている。

4

  • TSRデータインサイト

りそな銀行、メイン取引先数が増加 ~ 大阪府内企業の取り込み加速 ~

関西や首都圏で大企業から中堅・中小企業のメインバンクとして確固たる地位を築くりそな銀行。「2025年全国メインバンク調査」ではメインの取引社数は3メガバンクに次ぐ4位の4万511社だった。東京商工リサーチが保有する全国の企業データを活用しりそな銀行がメインバンクの企業を分析した。

5

  • TSRデータインサイト

メインバンク調査で全国5位の北洋銀行 ~圧倒する道内シェアで地域経済を牽引~

「2025年全国メインバンク調査」で、北洋銀行(2万8,462社)が3メガ、りそな銀行に次ぎ、調査開始の2013年から13年連続で全国5位を維持した。北海道に169店舗、都内1店舗を構え北海道内シェアは約4割(37.9%)に達する。

TOPへ