• TSRデータインサイト

食材宅配サービスの秋川牧園、巣ごもり需要で約10%の増収狙う

 鶏肉や野菜などの宅配サービスを手がけるJASDAQ上場の(株)秋川牧園(TSR企業コード:750072733、山口県)の業績が好調だ。
 同社は5月13日、2020年3月期の通期業績予想を上方修正。さらに8月7日には、2021年3月期通期の連結決算の売上高、当期純利益の上方修正を発表した。
 2021年3月期の業績予想(連結)は、売上高63億200万円(前年同期比8.8%増)、営業利益2億200万円(同114.8%増)、当期純利益1億2,300万円(同73.2%増)と大幅な増収増益を見込んでいる。 秋川牧園によると、今回の上方修正は「新型コロナウイルス」による巣ごもり需要の拡大で受注が伸びたほか、飼料価格の下落や生産性の改善などで利益も予想を上回ったという。

 秋川牧園は2018年4月にスタートした中期計画で、ブランド強化や安心、安全の商品開発などを進めている。新型コロナで広がった外出自粛による「宅配需要」の特需を見逃さず、業績増につなげた格好だ。秋川牧園の担当者は東京商工リサーチの取材に対し、「過去には低迷した時期もあったが、この数年は(ニーズを受け止めて)売上高を伸ばし、新型コロナ下でも業績は好調を持続している」とコメントした。


(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2020年9月8日号掲載予定「SPOT情報」を再編集)

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「建設コンサルタント」 の業績拡大 ~ 災害対策や老朽化修繕など、安全対策が寄与 ~

2025年1月に埼玉県八潮市で発生した下水道管の破損による大規模な道路陥没事故から1年が経過した。事故を機に普段何気なく利用するインフラの老朽化を身近に感じた人も多いだろう。工事を直接担うのは建設会社だがその裏で設計監理する土木工事の「建設コンサルタント」の業績が好調だ

2

  • TSRデータインサイト

病院経営の法人、採算悪化で赤字法人が5割に迫る 収入は微増、利益はコロナ禍から1兆円以上の大幅減

全国で「病院」を経営する6,266法人の直近決算は、約半数にのぼる3,021法人(構成比48.2%)が赤字だったことがわかった。赤字法人率はコロナ禍以降、3年連続で上昇した。

3

  • TSRデータインサイト

2月の「人手不足」倒産 「求人難」が3.3倍に急増 従業員の採用と賃上げで中小企業は苦悩強まる

2026年2月の「人手不足」倒産は47件(前年同月比147.3%増)で、2025年9月の48件以来、5カ月ぶりに40件台に乗せた。2026年1-2月累計は83件(前年同期比45.6%増)で、同期間では調査を開始した2013年以降、最多だった前年の57件を大きく上回り、増勢を強めている。

4

  • TSRデータインサイト

2月の「ゼロゼロ融資」利用後倒産は27件 返済開始の最後のピークを控え、今後増勢の懸念も

2026年2月の「ゼロゼロ融資(実質無利子・無担保融資)」を利用した企業の倒産は、27件(前年同月比18.1%減)で、2カ月連続で前年同月を下回った。

5

  • TSRデータインサイト

2月の「税金滞納」倒産は10件、3カ月ぶりに減少 10件すべて破産、税金滞納が経営再建の障害に

2026年2月の「税金滞納(社会保険を含む)」倒産は、10件(前年同月比33.3%減)だった。3カ月ぶりに前年同月を下回り、2月としては2年連続で減少した。

TOPへ