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2020年3月期決算 上場企業「役員報酬 1億円以上開示企業」調査【7月10日17:00 現在】

 7月10日は17時までに、2020年3月期決算の有価証券報告書の提出は7社だった。そのうち、自動車販売のVTホールディングスが1人、産業ガス製造のエア・ウォーターが2人、計3人の個別開示があった。

10日はエア・ウォーターとVTホールディングスで開示

 7月10日17時までに、2020年3月期決算の有価証券報告書の提出が確認されたのは合計2,261社。このうち、報酬額1億円以上の個別開示は243社で、開示人数は498人となった。
 10日に個別開示を行ったVTホールディングスは、高橋一穂社長が1億8,000万円。制度開始の2010年3月期から11年連続で開示された。また、エア・ウォーターは、豊田昌洋名誉会長が1億2,100万円、豊田喜久夫会長が1億1,600万円だった。

役員報酬額1億円以上の開示は498人

 役員報酬額1億円以上で開示された498人のうち、最高額は住友不動産の高島準司元会長の22億5,900万円。基本報酬6,500万万円のほか、退職時報酬21億9,400万円として過年度で支給が留保されていた報酬が支払われた。
 2位はソフトバンクグループのマルセロ・クラウレ副社長COOの21億1,300万円、3位は武田薬品工業のクリストフウェバー社長の20億7,300万円、4位はソフトバンクグループのラジーブ・ミスラ副社長の16億600万円、5位はトヨタ自動車のDidier Leroy元副社長が12億3,900万円だった。

 開示人数では、三菱UFJフィナンシャル・グループが10人で最多。次いで、8人がファナック、東京エレクトロン、三菱商事、三井物産の4社。7人がバンダイナムコホールディングス、三井不動産、野村ホールディングスの3社。

※役員報酬1億円以上の開示は、「改正企業内容等の開示に関する内閣府令」に基づき、2010年3月期決算より報酬等の総額、報酬等の種類別(基本報酬・ストックオプション・賞与・退職慰労金等の区分)の総額を有価証券報告書に記載することが義務付けられた。

役員報酬20200710

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