• TSRデータインサイト

「新型コロナウイルス」関連破たん状況【7月7日17:00 現在】

  7月7日は17時までに、「新型コロナ」関連の経営破たん(負債1,000万円以上)が1件(弁護士一任・準備中1件)発生した。この結果、2月からの累計は全国で312件(倒産244件、弁護士一任・準備中68件)に達した。2月2件、3月22件から4月、5月は80件台に急増。6月は単月最多の103件が発生し、7月も7日までに18件が発生した。
 なお、集計対象外だが、負債1,000万円未満の小・零細企業・商店の倒産は7件判明している。水面下では、制度融資や支援策などを活用せずに休業状態に陥ったケースもあり、今後は「経営破たん」に加え、「休廃業」の動向にも目が離せない。

【都道府県別】 ~ 福島で10件目のコロナ破たん発生 ~

 都道府県別は和歌山、鳥取、高知の3県を除く44都道府県で発生。東京都が75件(倒産67件、準備中8件)と突出、大阪府が30件と続く。以下、北海道20件、静岡県15件、兵庫県14件、愛知県13件の順で、7日は福島県で10件目となる破たんが発生し、10件以上は7都道府県となった。

【業種別】 ~ 最多は飲食業49件、宿泊業・アパレル関連が40件で続く ~

 業種別は、緊急事態宣言の発令で来店客の減少、休業要請などが影響した飲食業が49件で最多。次いで、インバウンド需要消失や旅行・出張の自粛が影響した宿泊業と、百貨店や小売店の休業が影響したアパレル関連(製造、販売)が40件と並んだ。

【負債額】

 「新型コロナ」関連破たんのうち、倒産した244件の負債額別では、最多が1億円以上5億円未満で101件(構成比41.3%)。次いで、1千万円以上5千万円未満51件(同20.9%)、5千万円以上1億円未満が34件(同13.9%)、10億円以上が33件(同13.5%)、5億円以上10億円未満が25件(同10.2%)の順。
 負債1億円未満が85件(同34.8%)を占めるが、100億円以上の大型倒産も3件発生。小・零細企業から大企業まで「新型コロナ」関連の経営破たんが広がっている。

【形態別】

 「新型コロナ」関連で倒産した244社の形態別では、破産が201件(構成比82.3%)で最多。次いで、民事再生法が29件(同11.8%)、取引停止処分14件(同5.7%)だった。
 「新型コロナ」関連の倒産では、8割以上が消滅型の破産を選択し、再建型の民事再生法は約1割にとどまっている。新型コロナにより経営者の再建意欲が削がれ、業績回復見込みの立たない脱落型の倒産が大半となっている。

※ 企業倒産は、負債1,000万円以上の法的整理、私的整理を対象に集計している。
※ 原則として、「新型コロナ」関連の経営破たんは、担当弁護士、当事者から要因の言質が取れたものなどを集計している。
※ 東京商工リサーチの取材で、経営破たんが判明した日を基準に集計、分析した。


日本地図0707

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「鰻の成瀬」、株式譲渡を巡り対立が表面化~ 仮処分決定と株主間契約 ~

うなぎ料理専門店「鰻の成瀬」のフランチャイズ(FC)やコンサルティングなどを手掛けるフランチャイズビジネスインキュベーション(株)(TSRコード:136729983、滋賀県、以下FBI社)の周辺が騒がしい

2

  • TSRデータインサイト

キーボード「FILCO」のダイヤテック、忸怩たる破産 ~ 為替デリバティブと需要減、綱渡りの資金繰り ~

パソコン用キーボード「FILCO(フィルコ)」で知られあるダイヤテック(株)(TSRコード:292026617、東京都)が負債2億円あまりを抱えて4月30日、破産開始決定を受けた。

3

  • TSRデータインサイト

役員報酬額 歴代最高の134億円「セブン&アイHD」デピント元取締役

(株)セブン&アイホールディングスのジョセフ・マイケル・デピント元取締役(2025年3月9日辞任)の2026年2月期の役員報酬額が、134億1,700万円と、過去最高額となった。5月20日に公表された有価証券報告書で判明した。

4

  • TSRデータインサイト

エステサロン、倒産が今年もハイペース ~1-4月は過去最多、高額契約は慎重に~

全身美容や脱毛などエステ・脱毛サロンの倒産が止まらない。2026年は4月までに35件に達し、同期間で過去最多だった2025年の31件を上回った。

5

  • TSRデータインサイト

サッカーW杯 日本代表を支える40社 売上1兆円以上8社 設立10年未満も

2026年6月11日、米国・カナダ・メキシコの3カ国共催で、史上最大規模のFIFAワールドカップが開幕する。5月15日、日本代表メンバー26名も発表され、関心が集まるなか、スポンサーシップやパートナーシップなど、サッカー日本代表・日本サッカー協会を支援する企業40社を調査した。

TOPへ