• TSRデータインサイト

「新型コロナウイルス」関連倒産状況【4月3日18:00 現在】

 「新型コロナウイルス」(以下、「新型コロナ」)感染拡大が続いている。東京都などでは、学校の新学期の開始を延期したほか、テレワークを導入する企業も増えている。主要自動車メーカーはサプライチェーンの影響をみて操業の一時停止を発表するなど、「新型コロナ」は、市民生活だけでなく、企業活動にも深刻さを増している。
4月3日18:00現在で、倒産は17件に増えた。また、弁護士一任などの法的手続き準備中は19件で、合計36件が経営破たんしている。
「新型コロナ」関連の経営破たんの発生は全国に広がっている。業種は宿泊業10件(倒産4件、法的手続き準備中6件)、飲食業6件(同3件、同3件)、食品製造業4件(同2件、同2件)、アパレル販売など、インバウンド需要と消費者対象の小・零細企業が圧倒的に多い。
また、「新型コロナ」の影響で業績悪化が一段と進み、先行きの見通しが立たず廃業を決断するケースなどが増えている。
経営破たんの企業はサービス業や小売業だけでなく、次第に全産業へ広がっている。国などの制度融資など支援体制は拡充されているが、先行き不透明感が増す「新型コロナ」の影響は経営基盤の脆弱な零細・中小企業を中心に、さらに増える勢いだ。

「新型コロナウイルス」関連の倒産17件

 2月以降、「新型コロナ」関連の倒産は17件発生した。
都道府県別では、最多は東京都5件。次いで、北海道と兵庫県が各2件、福島県、茨城県、新潟県、大阪府、広島県、岡山県、福岡県、沖縄県の各1件。
倒産形態別では、破産12件、民事再生法5件。業績が厳しいなかで経営を維持してきたが、「新型コロナ」の影響により事業継続を断念したケースが大半を占めている。

「新型コロナウイルス」関連倒産状況

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

破産の全東信、20年前から粉飾決算か=600億円超の債務超過のおそれ

決済代行を手掛けていた(株)全東信(TSRコード:575448075、大阪市中央区)の破産劇の裏側がわかってきた。東京商工リサーチ(TSR)の取材で、業績悪化を隠すために、多額の預金の架空計上に手を染めていた実態がみえてきた。

2

  • TSRデータインサイト

全東信の破産、焦付不可避と機会損失 ~外食団体、「セーフティネット保証1号」適用を要請~

クレジットカード決済代行を手掛けていた(株)全東信(TSRコード:575448075、大阪市中央区)の破産の余波が広がっている。7月6日に負債1,259億円(2025年3月期決算時点)を抱え、大阪地裁から破産開始決定を受けて以降、取引金融機関が取り立て不能等を次々と開示している。

3

  • TSRデータインサイト

全東信の粉飾、資本と営業権と不動産から読み解く

大手決済代行の(株)全東信の粉飾は見抜けたのか。破産したいま、過去の決算書を基に違和感を指摘するのは難しくない。預金残高の水増しや債権の架空計上など、全東信はありきたりの手口に手を染めていた。

4

  • TSRデータインサイト

準自己破産の全東信、近畿産業信組が219億円貸出

大手決済代行の(株)全東信(TSRコード:575448075、大阪府)の資金調達先が東京商工リサーチ(TSR)の取材で判明した。

5

  • TSRデータインサイト

止まらない建設業の倒産、職別工事が総合工事を抜く ~ 施工力が「希少資源」、動き始めた内製化 ~

2025年の建設業の倒産は、2,014件(前年比4.6%増)で、4年連続で前年を上回り、2013年(2,421件)以来、12年ぶりに2,000件を超えた。 コロナ禍の2021年に1,065件と2000年以降では最少を記録。その後は増勢に転じ、わずか4年で約2倍に増加した。

TOPへ