• TSRデータインサイト

「新型コロナウイルス」関連倒産状況(4月2日18:00現在)

 「新型コロナウイルス」(以下、「新型コロナ」)感染拡大が続いている。日本では、学校の新学期の開始を延期するほか、各企業がテレワークを導入し始め、主要自動車メーカーはサプライチェーンの影響をみて操業の一時停止を発表するなど、「新型コロナ」感染拡大の影響は、市民生活だけでなく、企業活動にも深刻さを増している。
4月2日18:00現在で、倒産は15件まで増加。また、弁護士一任などの法的手続き準備中は18件で、合計33件が経営破たんした。(倒産は2月1件、3月11件、4月3件。法的手続き準備中は2月2件、3月16件)
「新型コロナ」関連の経営破たんは、地域が全国に広がっている。業種は旅館10件(倒産4件、法的手続き準備中6件)、飲食業5件(同2件、同3件)、食品製造業、アパレル販売など、インバウンド需要と消費者対象の小・零細企業が圧倒的に多い。だが、ここにきて建設資材など、サプライチェーンの混乱から商品を確保できず行き詰まったケースも発生している。
「新型コロナ」感染拡大の影響を受け業績が悪化し、先行き見通し難から廃業の引き金になるケースも増えている。
「新型コロナ」の先行きは不透明だが、影響はサービス業、小売業から次第に全産業へ広がっている。すでに体力の脆弱な零細・中小企業を中心に、疲弊する企業は増えているだけに、信用保証枠の拡充、税負担の軽減・延長など、前例にとらわれない支援実行が求められている。

「新型コロナウイルス」関連の倒産15件

 2月以降、「新型コロナ」関連の倒産は15件発生した。
都道府県別では、最多は東京都4件。次いで、北海道2件、福島県、茨城県、新潟県、大阪府、兵庫県、広島県、岡山県、福岡県、沖縄県の各1件。
北海道から沖縄県まで、「新型コロナ」関連倒産は全国に広がっている。
倒産形態別では、破産10件、民事再生法5件と、事業継続を断念するケースが目立つ。
産業別では、最多は旅館や飲食業、旅行業などのサービス業他で8件。そのほか、食品製造、婦人服販売、出版業など、個人の消費者が対象となる業種が目立つ。

新型コロナウイルス関連破たん(4月2日18時現在)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「リファラル採用」 企業の半数に広がる 定着率はリファラルが新卒、転職エージェントを上回る

東京商工リサーチは、採用に関する企業向けアンケート調査を実施した。人手不足やAI・DXの普及で転職市場の活況が続き、近年はリファラルやアルムナイ採用も広がっている。特に、リファラル採用は、転職エージェントの紹介より従業員の定着率が高いと考える企業が多いことがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

大手ホテル好調 客室単価と稼働率が同時上昇 客室単価はコロナ禍の2倍超、稼働率は83.3%

インバウンド需要と国内旅行の復活で、大手ホテルの客室単価と稼働率が、コロナ禍以降で最高を更新した。 ホテル運営の上場12社(13ブランド)の2025年度の客室単価は、1万7,818円(前年度比8.6%増)で前年度より1,424円上昇した。稼働率は83.3%(前年度82.3%)で、高水準を維持した。

3

  • TSRデータインサイト

経営責任を取る事業再生、ジュピターコーヒーは黒字化へ ~ ネクスト・キャピタル・パートナーズ 単独インタビュー ~

2025年度の企業倒産は1万505件(前年度比3.5%増)で、2年続けて1万件を超えた。 こうしたなか、20年を超すファンド運営で事業再生を数多く手掛けてきたのがネクスト・キャピタル・パートナーズ(株)だ。浅野晃司・取締役執行役員に特色や取り組みを聞いた。

4

  • TSRデータインサイト

企業の7.8%で退職金「増額・導入」  「減額・廃止」企業は月給などへ、資産形成は自己責任

これまで「年功序列」や「終身雇用」が前提の日本の会社では、長く勤め上げてまとまった退職金を受け取ることが一般的だった。だが、東京商工リサーチ(TSR)のアンケート調査で、2023年以降の退職金制度は「増額・導入」が7.8%に対し、「減額・廃止」は1.9%だった。

5

  • TSRデータインサイト

サッカーW杯 日本代表を支える40社 売上1兆円以上8社 設立10年未満も

2026年6月11日、米国・カナダ・メキシコの3カ国共催で、史上最大規模のFIFAワールドカップが開幕する。5月15日、日本代表メンバー26名も発表され、関心が集まるなか、スポンサーシップやパートナーシップなど、サッカー日本代表・日本サッカー協会を支援する企業40社を調査した。

TOPへ