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新型コロナで「近畿日本ツーリスト」のKNT-CT HDが赤字転落へ

 「近畿日本ツーリスト」などを展開する大手旅行会社のKNT-CTホールディングス(株)(TSR企業コード: 290042437、新宿区、東証1部上場)は3月24日、2020年3月期(連結)の業績予想を下方修正した。売上高は当初予想より325億5,000万円落ち込み、当期純利益は当初予想の20億円の黒字から98億9,000万円の赤字に転落する見通しとなった。

  1月下旬以降、新型コロナウイルスの感染症拡大で、国内外への個人や団体の旅行キャンセルや旅行の出控えが相次ぎ、売上が予想より大きく落ち込んだ。利益もソフトウェア減損などで約18億円の特別損失を計上したほか、繰延税金資産の取崩しに伴い連結決算で約42億円の法人税等調整額を計上する見込みで、連結ベースでは3年ぶりの赤字に転落する。

 2020年3月期(連結)の業績予想は、売上高3,900億円(前回予想4,225億5,000万円)、営業利益▲33億円(同35億円の黒字)、当期利益▲98億9,000万円(同20億円の黒字)で、売上、利益ともに大幅な下方修正を迫られた。

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