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ワークマンが大幅な上方修正、「カジュアルウェア」好調で勢い衰えず

◇9期連続の最高益へ

「WORKMAN」などを展開する(株)ワークマン(TSR企業コード:270196900、JASDAQ)は2月4日、2020年3月期(非連結)の業績予想を上方修正した。従来予想は売上高(営業総収入)733億6,000万円だったが、主要ブランドの好調が続いているため、売上高905億円に前回予想から23.4%増とした。
チェーン全店の売上高予想も上方修正し、1,200億円(前回予想1,035億円)と大幅に予想を上回る見込み。消費増税や台風などを受け、他の衣料品店が苦戦するなか、引き続き好調を維持した。
損益は、営業利益189億円(従来予想から25.9%増)、経常利益203億円(同24.5%増)、当期純利益134億円(同23.2%増)といずれも大幅に上方修正した。予想通りに着地した場合、9期連続の過去最高益となる。
最大約50℃の電熱ヒーターを搭載した「Wind Core ヒーターベスト」を展開したほか、カジュアルウェアに特化した「ワークマンプラス」へのリニューアルが奏功した。
同時に発表した2020年3月期第3四半期(非連結)は、売上高715億5,900万円(前年同期比41.4%増)、営業利益162億9,000万円(同48.7%増)、経常利益175億3,000万円(同47.5%増)、四半期純利益108億5,100万円(同47.4%)だった。

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