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4~6月期決算 テーオーHDなど8社がGC注記・重要事象を記載

上場企業で2019年4~6月に本決算を迎えた企業のうち、「継続企業の前提に関する注記」(ゴーイング・コンサーン注記、以下GC)を記載したのは1社だった。
また、GC注記に至らないが、事業継続に重要な疑義を生じさせる事象がある場合に記載する「継続企業の前提に関する重要事象」を記載したのは7社だった。

2019年4~6月の本決算でGC注記を記載したのは(株)テーオーホールディングス(TSR企業コード:060003936、函館市、JASDAQ、2019年5月期)の1社にとどまった。
北海道を地盤とする企業で、木材や建材事業を中核に、ホームセンター、自動車ディーラーなどの流通関連事業、介護福祉事業など幅広く事業を展開している。
2017年6月に持株会社体制に移行したが、2019年5月期(連結ベース)は売上高が365億2100万円(前期比7.2%減)に落ち込み、当期純損失2億1200万円を計上した。コア事業の木材事業及び流通事業の回復が遅れ、2期連続の営業・経常損失と4期連続の当期純損失を計上した。
2019年5月期末でグループの有利子負債額は172億9900万円にのぼり、「メインバンク(北海道銀行)を中心に、取引金融機関には継続して経営改善を前提とした支援を要請している状況」と説明、初めてGC注記を記載した。
事業継続に重要な疑義を生じさせる事象がある場合に記載する「継続企業の前提に関する重要事象」(以下、重要事象)は、(株)サンオータス(TSR企業コード:350003815、JASDAQ)、(株)スリー・ディー・マトリックス(TSR企業コード:296009407、JASDAQ)など7社。
重要事象7社のうち、4社がJASDAQだった。

(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2019年9月4日号に「GC注記・重要事象」記載企業8社を掲載予定)

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