• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

スルガ銀行の株主総会 怒号飛び交うなか3時間22分で閉会

 6月26日、投資用不動産の不正融資問題で揺れるスルガ銀行(TSR企業コード:449001504、東証1部)の第208期定時株主総会が、静岡県沼津市内で開催された。開場時刻の午前9時前には、すでに数百名の株主が入場待ちの列をなす混雑ぶりをみせた。
 午前10時の開会直後、株主から株主代表訴訟を提起されている有国三知男・代表取締役社長の議事進行に反対動議が提出され、荒れた展開で総会は幕を開けた。株主からは一連の投資用不動産向け不正融資の責任を問う声が相次いだ。
 有国社長は不正融資を謝罪した上で、「経営の継続性を考えないといけない」と発言。引き続き社長続行への理解を求めた。また、「過度な不動産融資によって首都圏中心の融資先のポートフォリオになってしまった」とこれまでの営業施策を謝罪。「今後は地域社会に貢献していきたい」と述べた。
 開会から3時間を過ぎ、有国社長が「時間が相当経過したため採決に移ります」と発言。継続審議を求める多数の声や怒号が飛び交うなか、採決が強行された。その結果、有国社長を含む4名の取締役選任、取締役報酬額を年間3億円以内(従来は6億円以内)への改定など、すべての議案が賛成多数で可決。3時間22分を要した株主総会は13時22分に閉会した。

スルガ・株主総会の会場入り口(6月26日午前8時過ぎ)

スルガ・株主総会の会場入り口(6月26日午前8時過ぎ)
Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「最低賃金」改定で、51.3%の企業が「給与変更」 2020年代の1,500円 「対応不可能」が4割切る

厚生労働省は9月3日、2026年度の全国の最低賃金額(平均)を1,177円(56円増)に引き上げた。 1978年度に目安制度が始まって以降、平均引き上げ額56円は前年度に続き2番目の高さで、これを受けて給与改定を迫られる企業が半数に達することがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

1-9月「医療機関」倒産 過去最多の59件 身近なクリニック、歯科医院で苦境が鮮明

医療機関の倒産が再び勢いを増している。2026年1月-9月に倒産した病院・クリニック(診療所)・歯科医院などの「医療機関」は59件(前年同期比28.2%増)と、過去最多を更新した。

3

  • TSRデータインサイト

「税金滞納」倒産が168件、前年同期の2倍に大幅増 2026年度上半期の「税金滞納」倒産 破産が97.6%

2026年度上半期(4-9月)の「税金滞納(社会保険を含む)」倒産は、168件(前年同期比100.0%増)と、前年同期の2倍に達し、この10年で最多を記録した。物価や人件費などのコストアップが企業収益を圧迫し、納税原資を確保できない小・零細企業の行き詰まりに拍車を掛けている。

4

  • TSRデータインサイト

「社会保険の適用拡大」 中小・零細企業ほど負担増 企業の44.9%が「働き控え」懸念、「未対応」も半数

2026年10月から非正規従業員にも社会保険の適用が拡大された。「月収8万8,000円以上」の賃金要件が撤廃され給与額に関わらず条件を満たす社員は、新たに厚生年金や健康保険の加入対象となる。10月1~8日企業を対象に「社会保険適用の基準変更」に関するアンケート調査を実施した。

5

  • TSRデータインサイト

2026年1-9月「デイサービス」倒産47件 同期間で過去最多、介護業界の苦境鮮明

デイサービスなど「通所・短期入所介護事業」の倒産が増加している。2026年は9月までに47件(前年同期比34.2%増)と大幅に増加し、1-9月で過去最多を更新した。多様化するサービスなど、他社との競争が激化するほか、物価高に人手不足も重なり、苦境が深まっている。

TOPへ