• TSRデータインサイト

大塚家具、16カ月の変則決算へ

 (株)大塚家具(TSR企業コード:291542085、江東区、大塚久美子社長)は3月11日、決算期を12月から4月に変更すると発表した。2019年12月期を4カ月延長する。これにより2020年4月期は16カ月の変則決算となる。
 大塚家具は、決算期の変更理由を「(12月期の場合)決算発表が2月で、株主総会が3月と繁忙期に重なる。繁忙期は販売に集中するため」としている。
 大塚家具によると、決算期変更に伴い3カ月間の四半期決算を4回(2019年1-12月まで)公表し、2020年1-3月を5回目の四半期決算の発表または5回目の四半期決算を発表せず、そのまま本決算として発表するか調整している。
 同時に、会計監査人をEY新日本有限責任監査法人(TSR企業コード:294346660、千代田区)から有限責任開花監査法人(TSR企業コード:032110480、新宿区)に変更することを決めた。EY新日本が大塚家具に対し、「GC注記が付いたため、監査工数の増大を理由に契約更新を差し控えたい」と申し出たという。
 役員人事も発表した。代表取締役の大塚久美子社長と佐野春生取締役の現任2名のほか、新たに(株)ハイラインズ(TSR企業コード:022392530、渋谷区)の陳海波社長が社外取締役に新任するなど、社外取締役を含む5名の取締役が新任する予定。監査役会設置会社に移行し、常勤監査役と2名の社外監査役も新任する予定だ。
いずれも3月31日開催予定の株主総会での承認が前提となっている。

 TSR情報とは

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

【破綻の構図】マツオインターナショナル~膨らんだ債務と抜本再生への移行~

婦人服ブランド「ヴィヴィアン タム」「慈雨(じう)」「t.b2」などを展開し、ピーク時には国内外で約400店を構えていたマツオインターナショナル(株)(TSRコード:292635265、以下マツオ)が12月11日、大阪地裁に会社更生法の適用を申請した。

2

  • TSRデータインサイト

交響楽団の収益悪化、来場者戻らずコスト上昇 ~ 綱渡りの自助経営、草の根のムーブメントへの期待 ~

交響楽団が存立の危機に立たされている。多くの交響楽団で収入が落ち込んでおり、赤字が目立つ。会場費や団員などの人件費、楽器の輸送コストなどが上昇のうえ、寄附金や補助金による収入は頭打ちで綱渡りの運営だ。東京商工リサーチは、3期連続で業績が比較できる20団体を調査した。

3

  • TSRデータインサイト

地場スーパー倒産 前年同期の1.5倍に大幅増 地域密着型も値上げやコスト上昇に勝てず

2025年1-11月の「地場スーパー」の倒産が22件(前年同期比46.6%増)と、前年同期の約1.5倍で、すでに前年の年間件数(18件)を超えた。

4

  • TSRデータインサイト

長渕剛さん側、イベント会社の破産申立に続き代表を刑事告訴 ~長渕さん「徹底追求」、イベント会社代表「横領でない」と反論~

歌手の長渕剛さんが代表を務める個人事務所の(株)オフィスレン(渋谷区)が、イベント運営を委託していたダイヤモンドグループ(株)(東京都中央区)の代表を業務上横領罪で刑事告訴したことがわかった。東京商工リサーチの取材で長渕さん側が明らかにした。

5

  • TSRデータインサイト

「ペット・ペット用品小売業」倒産が過去2番目の14件 実質賃金の低迷と物価高がペットの世界にも影響

2025年11月の「ペット・ペット用品小売」の倒産は、1件(前年同月ゼロ)にとどまったが、1-11月累計は14件(前年同期比27.2%増)に達した。

TOPへ