• TSRデータインサイト

「Zaif」事業を譲渡予定のテックビューロ、譲渡未承認は仮想通貨の返還が不能になる可能性を通知

 9月に不正アクセスで70億円が流出した仮想通貨取引所「Zaif(ザイフ)」を運営するテックビューロ(株)(TSR企業コード:576983667、大阪市西区)は、(株)フィスコ仮想通貨取引所(TSR企業コード:017738717、東京都)に「Zaif」事業を譲渡するが、預かり仮想通貨の譲渡などを承認しない場合、仮想通貨が返還できない可能性を10月22日、顧客へ通知した。
 事業譲渡の期限となる11月21日までに仮想通貨などの譲渡を承認した顧客は、フィスコ仮想通貨取引所が財産を保護する。
 テックビューロは事業譲渡後に仮想通貨交換業の登録を廃止し解散する予定。テックビューロは顧客に対し、「現在の弊社の財務状態に鑑みますと、本件譲渡を承諾されなかったお客様が、弊社に対して、弊社に預託している仮想通貨の返還請求その他の請求を行ったとしても、弊社がこれらの請求に対応できない可能性があることについてあらかじめご了承ください」と通知。財務内容が相当悪化していることを示唆している。
 テックビューロは金融庁から異例の3度の業務改善命令を受けていた。

(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2018年10月25日号掲載予定「SPOT情報」を再編集)


 TSR情報とは

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

破産の全東信、20年前から粉飾決算か=600億円超の債務超過のおそれ

決済代行を手掛けていた(株)全東信(TSRコード:575448075、大阪市中央区)の破産劇の裏側がわかってきた。東京商工リサーチ(TSR)の取材で、業績悪化を隠すために、多額の預金の架空計上に手を染めていた実態がみえてきた。

2

  • TSRデータインサイト

全東信の破産、焦付不可避と機会損失 ~外食団体、「セーフティネット保証1号」適用を要請~

クレジットカード決済代行を手掛けていた(株)全東信(TSRコード:575448075、大阪市中央区)の破産の余波が広がっている。7月6日に負債1,259億円(2025年3月期決算時点)を抱え、大阪地裁から破産開始決定を受けて以降、取引金融機関が取り立て不能等を次々と開示している。

3

  • TSRデータインサイト

全東信の粉飾、資本と営業権と不動産から読み解く

大手決済代行の(株)全東信の粉飾は見抜けたのか。破産したいま、過去の決算書を基に違和感を指摘するのは難しくない。預金残高の水増しや債権の架空計上など、全東信はありきたりの手口に手を染めていた。

4

  • TSRデータインサイト

準自己破産の全東信、近畿産業信組が219億円貸出

大手決済代行の(株)全東信(TSRコード:575448075、大阪府)の資金調達先が東京商工リサーチ(TSR)の取材で判明した。

5

  • TSRデータインサイト

止まらない建設業の倒産、職別工事が総合工事を抜く ~ 施工力が「希少資源」、動き始めた内製化 ~

2025年の建設業の倒産は、2,014件(前年比4.6%増)で、4年連続で前年を上回り、2013年(2,421件)以来、12年ぶりに2,000件を超えた。 コロナ禍の2021年に1,065件と2000年以降では最少を記録。その後は増勢に転じ、わずか4年で約2倍に増加した。

TOPへ