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「東日本大震災」関連倒産(9月度速報値)

 2018年9月の「東日本大震災」関連倒産は2件(速報値:9月28日現在)だった。4カ月連続で前年同月を下回ったが、震災から91カ月連続で関連倒産が発生した。累計件数は震災から7年半を経過して1,884件(9月28日現在)に達した。

2018年9月の倒産事例

 菓子製造販売の(有)佐藤菓子店(旧:(有)亀屋菓子本舗、TSR企業コード:260176125、栃木県)は、鬼怒川温泉の旅館・ホテルなどを販売先として、みやげ用の菓子類を取り扱っていた。さらに、観光スポットとして「鬼怒川お菓子の城」を開設、団体客を集めてピーク時の売上高は3億円を計上した。しかし、東日本大震災発生後は風評被害から客足が鈍り、大幅な事業規模の縮小に追い込まれた。このため、営業権譲渡と商号変更した後に破産手続きに踏み切った。
ソフトウェア開発とシステムエンジニア派遣のレアル・テクノシステムズ(株)(TSR企業コード:297884930、東京都)は、大手電力会社を得意先に約2億円の売上高を計上していた。しかし、東日本大震災発生以降は、急激な受注減少に見舞われた。経営悪化から2016年に事業を停止していたが、ここにきて破産を申請した。

東日本大震災関連倒産 震災後月次推移

 2018年9月の地区別は、関東2件(東京、栃木)だった。 累計件数1,884件の都道府県別で、最も多かったのは東京の564件。次いで、宮城164件、北海道85件、岩手79件、神奈川78件、千葉と茨城が各75件、福岡70件、福島68件、群馬と栃木が各61件、静岡50件、山形48件、埼玉46件、大阪45件と続く。直接被災地の東北6県の倒産件数は414件(構成比21.9%)だった。
産業別では、最多が宿泊業や飲食業などを含むサービス業他の501件(構成比26.5%)。次いで、製造業431件(同22.8%)、卸売業347件(同18.4%)、建設業223件(同11.8%)、小売業175件(同9.2%)、運輸業78件、情報通信業64件と続く。
被害型で分類すると、「間接型」1,691件(構成比89.7%)に対して、「直接型」が193件(同10.2%)だった。

東日本大震災関連倒産

震災関連の集計基準

「震災関連」の経営破綻は、原則として次の3つのどれかに該当するものを集計している。

  1. 震災により施設・設備・機械等に被害を受けて経営破綻した(直接型)
  2. 以前から経営不振だったが、震災による間接影響を契機に経営破綻した(間接型)
  3. 震災の影響による経営破綻が、取引先や弁護士等への取材で確認できた(直接・間接型)
  • 集計では、すでに震災前に再建型の法的手続を申請しながら、震災による影響で再建を断念し破産手続に移行したケースなどは、倒産件数のダブルカウントになるため集計から除外している。
  • 「震災関連」の経営破綻は下記の「倒産の定義」のいずれかに該当するケースを「倒産」として集計。「事業停止」や「弁護士一任」、「破産手続き中」などの企業は、今後の展開次第で事業再開の可能性もあるため、「実質破綻」として区別した。

倒産の定義(対象:負債額1,000万円以上の法人および個人企業)

  • 会社更生法、民事再生法、破産、特別清算を裁判所に申請した企業(法的倒産)
  • 手形決済などで6カ月間に2回の不渡りを出し、銀行取引停止処分を受けた企業(私的倒産)
  • 企業が経営破綻により事業継続を断念したが、法的手続きを採らず弁護士などに事後を一任して私的整理(内整理)を明らかにした企業(私的倒産)

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