• TSRデータインサイト

「役員報酬1億円以上開示企業」調査(6月18日17時現在)

 2018年3月期決算で、6月18日17時までに有価証券報告書が確認されたのは84社。このうち、役員報酬1億円以上の個別開示を行ったのは14社(構成比16.6%)、人数は26人だった。
 役員報酬が1億円以上の26人のうち、2018年3月期決算で初めて1億円以上の役員報酬の開示に名乗り出たのは5人だった。
 ここ数年、業績に連動した報酬体系に変化がみられ、またストックオプション、株式報酬など非金銭報酬による報酬も目立ってきている。2018年3月期決算は、前年に引き続き好決算を公表している企業も多く、開示の社数・人数とともに前年を上回るか注目される。

※役員報酬1億円以上の開示は、「改正企業内容等の開示に関する内閣府令」に基づき、2010年3月期決算より報酬等の総額、報酬等の種類別(基本報酬・ストックオプション・賞与・退職慰労金等の区分)の総額を有価証券報告書に記載することが義務付けられた。

【6月18日17時時点集計】
個別報酬額 アステラス製薬の畑中好彦会長が2億3,100万円で最高

 6月18日17時現在、有価証券報告書の提出が確認された企業は84社。このうち、役員報酬1億円以上の個別開示が確認されたのは14社、26人だった。
 役員報酬の最高額は、アステラス製薬の畑中好彦代表取締役会長で2億3,100万円。次いで、バンダイナムコホールディングス(HD)の田口三昭代表取締役社長と石川祝男代表取締役会長が各2億1,800万円と続く。

役員報酬ランキング

個別開示人数 バンダイナムコHDが7人で最多

 6月18日17時現在、役員報酬1億円以上の個別開示を行った14社(開示人数26人)のうち、開示人数が多いのは、バンダイナムコHDが7人(前年7人)で最多。次いで、小松製作所が3人(同2人)、HOYAが3人(同2人)と続く。
 14社のうち、3社は開示人数が前年より増加し、10社は前年同数。初めて個別開示を行ったのは合成ゴム製造のJSR1社(1人)で、小柴満信代表取締役社長の1億3,400万円だった。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

2025年1-9月の「人手不足」倒産が過去最多 「従業員退職」が前年の1.6倍増、初の年間300件超へ

2025年9月に「人手不足」が一因となった倒産は、調査を開始した2013年以降では月間最多の46件(前年同月比109.0%増)を記録した。また、2025年1-9月累計も、過去最多の285件(前年同期比31.3%増)に達し、人手不足はより深刻さを増していることがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

ケーキや和菓子は「高値の花」に、スイーツ店が苦境 倒産は過去20年で最多ペース、競合商品も台頭

街のスイーツ店が苦境に陥っている。材料コストの上昇、酷暑、人手不足が重なり、商品値上げによる高級化も購入機会の減少につながったようだ。2025年1-9月の菓子製造小売の倒産は、過去20年で最多の37件に達した。

3

  • TSRデータインサイト

2025年1-9月「後継者難」倒産が過去2番目 332件 高齢化が加速、事業承継の支援が急務

代表の高齢化が進み、後継者が不在のため事業に行き詰まる企業が高止まりしている。2025年1-9月の「後継者難」倒産(負債1,000万円以上)は332件(前年同期比4.5%減)で、2年ぶりに前年同期を下回った。だが、2025年は過去最多だった前年同期の348件に次ぐ、過去2番目の高水準だった。

4

  • TSRデータインサイト

2025年 全国160万5,166社の“メインバンク“調査

全国160万5,166社の“メインバンク”は、三菱UFJ銀行(12万7,264社)が13年連続トップだった。2位は三井住友銀行(10万1,697社)、3位はみずほ銀行(8万840社)で、メガバンク3行が上位を占めた。

5

  • TSRデータインサイト

2025年度上半期の「円安」倒産30件 仕入コスト上昇が卸売業を直撃

2025年度上半期(4-9月)の「円安」関連倒産は、30件(前年同期比31.8%減)だった。上半期では、2022年度以降の円安では前年度の44件に次いで、2番目の高水準になった。

TOPへ