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「チャイナリスク」関連倒産(5月)

 5月の「チャイナリスク」関連倒産は、9件(前年同月比200.0%増)だった。4カ月ぶりに前年同月を上回り、今年最多となった。負債総額は26億6,200万円(同71.7%増)と大幅に増加した。倒産に集計されない事業停止や破産準備中などの「実質破綻」は、5月は2件発生(前年同月は1件)。


  • 「チャイナリスク」関連の集計基準
    「チャイナリスク」関連の経営破綻は、破綻の原因が次の8項目のどれかに該当するものを集計している。
    1. コスト高(人件費、製造コストの上昇、為替変動など)
    2. 品質問題(不良品、歩留まりが悪い、模倣品、中国生産に対する不信など)
    3. 労使問題(ストライキ、工場閉鎖、設備毀損・破棄など)
    4. 売掛金回収難(サイト延長含む)
    5. 中国景気減速(株価低迷、中国国内の消費鈍化、インバウンドの落ち込みなど)
    6. 反日問題(不買、取引の縮小、暴動など)
    7. 価格競争(中国の在庫調整に伴う相場下落、安価製品との競合など)
    8. その他

チャイナリスク関連倒産月次推移

 5月のチャイナリスク関連倒産は9件で、2018年では1月の7件を抜いて最多を記録した。2018年1-5月累計は23件(前年同期比9.5%増)で、前年を上回るペースで推移している。
 2018年1-5月のチャイナリスク関連倒産は、中国製品との競合を示す「価格競争」が12件(構成比52.1%)と半数を占めた。前年同期の構成比は23.8%にとどまっていただけに、技術力が向上している中国製品との競合に敗れて行き詰まる企業が増えた。
 合成樹脂加工の(株)カワイ(TSR企業コード:292301766、東京都)は、1976年設立で着実に業容を拡大。1990年頃に茨城県に工場を開設し、1995年7月期の売上高は約12億円をあげていた。その後、安価な中国製品に押されて受注が落ち込んだほか、最近は原材料価格の高騰もあって採算が悪化。再度の資金ショートを起こし、2018年5月10日行き詰まりを表面化した。
 このように業歴が長く、相応の設備を保有していても、ビジネスモデルの劣化や製品の付加価値を顧客に訴求出来ない企業は、安価で品質が向上している中国製品にリプレイスされるリスクは高まっている。過去の栄光を引きずらず、現実を直視した「第二創業」の気概も必要になっている。

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