• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

タカタへの届出債権、35兆8,393億円まで膨らんだ理由

 エアバッグ大手のタカタ(株)(TSR企業コード:295877413、東京都)への届出債権が35兆8,393億円と巨額に上ったことへの衝撃が広がっている。届出債権を通貨別にみると、米ドル建てが30兆4,620億円(2,688億ドル)と突出している。
 タカタが東京地裁へ提出した再生債権認否書を細かく見ると、エアバッグの異常破裂による事故に関連するとみられる損害賠償請求として6兆7,980億円(600億ドル)が海外所在の代理人(弁護士)を通じて複数届出されている。タカタは「債権不存在」を理由に全額を否認しているが、製品が海外で不具合を起こした場合、巨額の損害賠償請求のリスクが降りかかる可能性があることをまざまざと見せつけた。
 タカタの担当者は11月15日、東京商工リサーチの取材に対し、「(事故に関連する)損害賠償請求が民事再生手続きから全て除外されるわけではない。ただ、個別事案の詳細は答えられない」と話した。


タカタの本社受付

タカタの本社受付
 (東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2017年11月17日号掲載予定「取材の周辺」を再編集)

 TSR情報とは

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「最低賃金」改定で、51.3%の企業が「給与変更」 2020年代の1,500円 「対応不可能」が4割切る

厚生労働省は9月3日、2026年度の全国の最低賃金額(平均)を1,177円(56円増)に引き上げた。 1978年度に目安制度が始まって以降、平均引き上げ額56円は前年度に続き2番目の高さで、これを受けて給与改定を迫られる企業が半数に達することがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

1-9月「医療機関」倒産 過去最多の59件 身近なクリニック、歯科医院で苦境が鮮明

医療機関の倒産が再び勢いを増している。2026年1月-9月に倒産した病院・クリニック(診療所)・歯科医院などの「医療機関」は59件(前年同期比28.2%増)と、過去最多を更新した。

3

  • TSRデータインサイト

「税金滞納」倒産が168件、前年同期の2倍に大幅増 2026年度上半期の「税金滞納」倒産 破産が97.6%

2026年度上半期(4-9月)の「税金滞納(社会保険を含む)」倒産は、168件(前年同期比100.0%増)と、前年同期の2倍に達し、この10年で最多を記録した。物価や人件費などのコストアップが企業収益を圧迫し、納税原資を確保できない小・零細企業の行き詰まりに拍車を掛けている。

4

  • TSRデータインサイト

「社会保険の適用拡大」 中小・零細企業ほど負担増 企業の44.9%が「働き控え」懸念、「未対応」も半数

2026年10月から非正規従業員にも社会保険の適用が拡大された。「月収8万8,000円以上」の賃金要件が撤廃され給与額に関わらず条件を満たす社員は、新たに厚生年金や健康保険の加入対象となる。10月1~8日企業を対象に「社会保険適用の基準変更」に関するアンケート調査を実施した。

5

  • TSRデータインサイト

2026年1-9月「デイサービス」倒産47件 同期間で過去最多、介護業界の苦境鮮明

デイサービスなど「通所・短期入所介護事業」の倒産が増加している。2026年は9月までに47件(前年同期比34.2%増)と大幅に増加し、1-9月で過去最多を更新した。多様化するサービスなど、他社との競争が激化するほか、物価高に人手不足も重なり、苦境が深まっている。

TOPへ