• TSRデータインサイト

「為替」関連倒産(9月・年度上半期)

 9月の外国為替市況は、8日の外国為替市場で一時1ドル=107円台になり、2016年11月以来10カ月ぶりの円高・ドル安水準をつけた。米国本土への相次ぐハリケーン上陸などによる米国経済の先行き不透明感の強まりと、北朝鮮が建国記念日を控えて新たな挑発行動に出るとの警戒もあって円買いが促進された。しかしそれ以降は、当面は米朝の軍事衝突が避けられるとの見方から、じりじりと円安に振れ、27日は一時1ドル=113円台になり2カ月半ぶりの円安・ドル高水準になった。

 こうしたなか、企業倒産は依然として沈静化が続き、9月の「円安」関連倒産は3件(前年同月5件)だった。また、「円高」関連倒産は2カ月連続で発生なし(前年同月ゼロ)。
 外国為替市場でのドル円相場は、依然として朝鮮半島情勢など地政学リスクの行方により展開が左右され、先行きに不透明要因が多いことから今後の為替相場の動きには注意を怠れない。

円安関連倒産月次推移

円高関連倒産月次推移

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

ゴールデンウィーク明け、「退職代行サービス」の利用は慎重に

長かったゴールデンウィークが終わる。職場「復帰」を前に例年4月の新年度からGW明けにかけ、退職する人の話題が持ち上がる。この時期の退職代行サービスの利用も増加するという。4月に実施した「退職代行に関する企業向けアンケート調査」から利用するリスクの一端が浮き彫りになった

2

  • TSRデータインサイト

トーシンホールディングスの「信用調査報告書」

5月8日に東京地裁に会社更生法の適用を申請した(株)トーシンホールディングス(TSRコード:400797887、名古屋市、東証スタンダード)を取り上げる。

3

  • TSRデータインサイト

2025年度「医療・福祉事業」倒産、過去最多 ~ 健康と生活を支援する事業者の倒産急増 ~

生活に不可欠な医療機関や介護事業者の倒産が急増している。バブル経済1988年度(4-3月)以降の38年間で、2025年度は金融危機、リーマン・ショックを超える478件と最多を記録した。

4

  • TSRデータインサイト

2026年4月「人手不足」倒産 33件発生 春闘の季節で唯一、「人件費高騰」が増加

2026年4月の「人手不足」倒産は33件(前年同月比8.3%減)で、3カ月ぶりに前年同月を下回った。 4月の減少は2022年以来、4年ぶり。

5

  • TSRデータインサイト

2025年度の「早期・希望退職」 は2万781人 約7割が「黒字リストラ」、2009年度以降で4番目の高水準

2025年度に「早期・希望退職募集」が判明した上場企業は46社(前年度51社)で、人数は2万781人と前年度(8,326人)の約2.5倍に急増したことがわかった。社数は前年度から約1割(9.8%減)減少したが、募集人数は2009年度以降で4番目の高水準となった。

TOPへ