• TSRデータインサイト

【タカタ破綻】自動車メーカー各社のタカタへの引当額、1兆2,402億円(判明分)

ホンダは5,560億円、トヨタは5,700億円

 6月26日、タカタ(株)(TSR企業コード:295877413、高田重久社長、東京都)が民事再生法の適用を申請し、国内自動車メーカーが相次いで適示開示している。
自動車メーカーでいち早く適示開示したのは、本田技研工業(株)(TSR企業コード:291038689、東京都)。「タカタ株式会社の民事再生手続開始の申立等に伴う当社連結業績への影響について」を開示した。タカタへの引当金額は言及していないが、ホンダの有価証券報告書では、2014年度(2015年3月期)に約1,200億円、2015年度に約4,360億円の合計約5,560億円をエアバッグインフレーターに関連する製品保証引当金繰入額としている。
ホンダの担当者は、「5,560億円はリコール措置によって将来発生すると合理的に見積もった金額。(当該金額の取り扱いについて)タカタと協議を重ねているが、現時点でホンダの債権に計上していない。今期(2017年度)は、多額の製品保証引当金の計上予定はない」。
トヨタ自動車(株)(TSR企業コード:400086778、愛知県)は、「タカタ株式会社の民事再生申立て等に伴う債権の取立不能等のおそれに関するお知らせ」をリリースした。タカタと海外子会社を「相手方」と表記し、「相手方に対する債権の種類及び金額」でリコール費用(既届出分)に係る求償債権等は5,700億円としている。この金額は将来有する求償債権の見込み額も含む。トヨタ自動車に見込み額の算定方法などを尋ねたが、返答はなかった。
その他、(株)SUBARU(TSR企業コード:291043216、東京都)、日産自動車(株)(TSR企業コード:350103569、神奈川県)、三菱自動車工業(株)(TSR企業コード:290569729、東京都)、マツダ(株)(TSR企業コード:740083694、広島県)も、業績への影響についてそれぞれ適示開示している。



今後のタカタとの取引

 6月26日15時00分までに適示開示したトヨタ、ホンダ、スバル、日産、三菱自、マツダのうち、東京商工リサーチの取材にコメントを避けた日産、三菱自を除く4社は、今後もタカタと取引継続の意向をみせている。

役員報酬ランキング

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

ゴールデンウィーク明け、「退職代行サービス」の利用は慎重に

長かったゴールデンウィークが終わる。職場「復帰」を前に例年4月の新年度からGW明けにかけ、退職する人の話題が持ち上がる。この時期の退職代行サービスの利用も増加するという。4月に実施した「退職代行に関する企業向けアンケート調査」から利用するリスクの一端が浮き彫りになった

2

  • TSRデータインサイト

トーシンホールディングスの「信用調査報告書」

5月8日に東京地裁に会社更生法の適用を申請した(株)トーシンホールディングス(TSRコード:400797887、名古屋市、東証スタンダード)を取り上げる。

3

  • TSRデータインサイト

2025年度「医療・福祉事業」倒産、過去最多 ~ 健康と生活を支援する事業者の倒産急増 ~

生活に不可欠な医療機関や介護事業者の倒産が急増している。バブル経済1988年度(4-3月)以降の38年間で、2025年度は金融危機、リーマン・ショックを超える478件と最多を記録した。

4

  • TSRデータインサイト

2026年4月「人手不足」倒産 33件発生 春闘の季節で唯一、「人件費高騰」が増加

2026年4月の「人手不足」倒産は33件(前年同月比8.3%減)で、3カ月ぶりに前年同月を下回った。 4月の減少は2022年以来、4年ぶり。

5

  • TSRデータインサイト

2025年度の「早期・希望退職」 は2万781人 約7割が「黒字リストラ」、2009年度以降で4番目の高水準

2025年度に「早期・希望退職募集」が判明した上場企業は46社(前年度51社)で、人数は2万781人と前年度(8,326人)の約2.5倍に急増したことがわかった。社数は前年度から約1割(9.8%減)減少したが、募集人数は2009年度以降で4番目の高水準となった。

TOPへ