• TSR速報

ミライズエネチェンジ(株)ほか3社

ミライズエネチェンジの入居ビル

ミライズエネチェンジの入居ビル

 ミライズエネチェンジ(株)(中央区)と関連3社は5月19日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し同日、監督命令を受けた。申請代理人は片桐大弁護士(森・濱田松本法律事務所外国法共同事業、千代田区丸の内2-6-1)ほか7名。監督委員には木村昌則弁護士(木村・古賀法律事務所、渋谷区代々木2-11-12)が選任された。
 負債は、ミライズエネチェンジが債権者約320名に対して約17億円、4社合計で約89億円。

 ミライズエネチェンジは、ENECHANGE(株)(港区、東証グロース)のEV充電サービス事業部を分社化する形で2025年に設立された。同年3月より中部電力ミライズ(株)(名古屋市東区)が51%の筆頭株主となり、ENECHANGEとの合弁事業として展開。脱炭素社会の実現に備えてEV充電インフラの整備を手掛けていたが、ほぼ稼働期間のなかった2025年3月期は売上高600万円に対し、最終利益は3億9094万円の赤字に沈んだ。
 全国の商業施設やゴルフ場、宿泊施設などに設置し、当初の計画では2027年までに3万口、2030年までに10万口の設置を目標としていた。
 だが、EVの普及が想定を下回り、サービスの稼働率は低迷。また、充電器の設置コストも上昇するなど、収益環境は厳しさを増していた。2026年3月期も売上高は約9100万円にとどまり、最終利益は約66億2300万円の赤字となり、債務超過に転落していた。
 株主の支援を受けながらコスト削減に努めていたものの、必要資金の調達が困難となり、債務弁済の目途が立たず、今回の措置となった。
 早急にスポンサー選定手続きを実施し、EV充電サービスを継続しながら再建を目指す意向。スポンサーを募集しており、フィナンシャル・アドバイザーのPwCアドバイザリー合同会社が窓口となり、受け付けている。

民事再生を申請したのは以下の4社。
※ミライズエネチェンジ(株)(TSRコード:037936190、法人番号:2010001251878、中央区京橋3-1-1、設立2025(令和7)年1月、資本金1億円)
※ENECHANGE EVラボ(株)(TSRコード:696326736、法人番号:4010001229914、同所、設立2022(令和4)年10月、資本金500万円、負債約24億円)
※EV充電インフラ1号合同会社(TSRコード:697450163、法人番号:4010003039898、同所、設立2023(令和5)年2月、資本金10万円、代表社員:ミライズエネチェンジ(株)、負債約23億円)
※EV充電インフラ2号合同会社(TSRコード:860928608、法人番号:3010003042663、同所、設立2024(令和6)年1月、資本金10万円、代表社員:ミライズエネチェンジ(株)、負債約25億円)


※ENECHANGE(株)(TSRコード:014698978、法人番号:6010601047805、東京都港区、東証グロース)
※中部電力ミライズ(株)(TSRコード:130943819、法人番号:2180001135973、名古屋市東区)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

ハウスメーカーの倒産、26年上半期9割増の衝撃 ~ 踏み切れない抜本再生、施主の権利保護も重要 ~

コスト高や人手不足などでハウスメーカー(木造建築工事業)の倒産が急増している。2026年上半期(1-6月)は118件発生し、前年同期から約9割増えた。

2

  • TSRデータインサイト

倒産と無縁の税理士業界に異変、2026年上半期は4件発生 粉飾は詐欺罪も、コンプラ違反と健康問題がリスクに

過去、税理士事務所の倒産は半年で、概ね1~2件にとどまっていた。景気状況に相関せず、倒産と無縁の税理士業界だったが、2026年上半期(1-6月)はすでに4件発生した。

3

  • TSRデータインサイト

エブリライブの元従業員、「突然の解雇」に困惑

6月初旬から連絡が取りにくくなっているライブ配信のエブリライブ(株)(東京都港区)が、同時期に大半の従業員を解雇していたことがわかった。  解雇を通知の際、エブリライブ側は従業員に「破産予定のため」と説明したという。解雇された元従業員が東京商工リサーチの取材に応じた。

4

  • TSRデータインサイト

2026年上半期「医療機関」倒産 増勢続く 上半期で2番目の38件、「後継者難」は最多

医療機関の倒産が止まらない。2026年上半期(1-6月)に倒産した病院・クリニック(診療所)・歯科医院などの「医療機関」は、38件(前年同期比15.1%増)と大幅に増加した。上半期では、2006年以降の20年間で、2024年と2025年の33件を上回り、2009年の39件に次ぐ2番目の高水準となった。

5

  • TSRデータインサイト

愛媛県のいよぎんHDと愛媛銀が経営統合へ  メインバンク取引社数 金融Gでは国内21位に

愛媛県内にある企業のメインバンクシェア57.5%(県内メインバンク取引社数1万966社)の伊予銀行を傘下に持ついよぎんホールディングスと、県内2位で18.5%(同3,542社)の愛媛銀行が、7月24日開催の取締役会で経営統合を付議することを発表した。

TOPへ