• TSR速報

Xアイコン
facebookアイコン

(株)MF(旧商号:丸福(株))ほか1社

※画像は実際の企業と関係はありません

※画像は実際の企業と関係はありません

包装紙印刷の(株)MFほか1社が特別清算、事業を譲り受けた企業が運営継続

 (株)MF(旧商号:丸福(株)金沢市)と、関連の(株)MP(旧商号:エムプリント(株)、同所)は1月14日、金沢地裁より特別清算開始決定を受けた。
 負債総額は数十億円が見込まれる。

 MFは、1953年3月に丸福商店の屋号で創業し、文具・紙製品販売を開始したことを源流とする。その後、紙器包装資材(パッケージや包装紙、ラベル)、ポスターなどの一般商業印刷物の企画製造に注力し、観光土産のパッケージで実績を有していた。レンゴー(株)(大阪市福島区)などの大手企業にも販路を構築し、2019年9月期には売上高41億6327万円をあげたが、資材高騰などで利益面は低調に推移。
 赤字を散発したほか、過去の設備投資も重荷となり、金融機関への借入金返済をリスケジュールするなどして資金繰りを維持していた。さらに2020年以降は、コロナ禍による観光産業の低迷を受け観光土産向けパッケージも苦戦を強いられた。

 そうしたなか2022年9月、レンゴーが全株式を取得して子会社化。同時に会社分割により別途、丸福(株)(白山市)を設立し、事業を承継。当社は現商号に変更し、債務整理を進めていたなか2025年10月17日、株主総会決議により解散した。
 なお、新設された丸福は2023年10月、富士包装紙器(株)(現:富士丸福(株)、滋賀県日野町)が吸収合併している。

 MPは、MFの外注先として印刷や製本、製版などを担い、2019年9月期には売上高約21億3400万円をあげた。しかしMFの苦境を受け、2022年9月に会社分割を実施し、事業を新設された丸福に移管。現商号に変更し、MFと同様の措置となった。


※(株)MF(旧商号:丸福(株)、TSRコード:580048993、法人番号:3220001006764、金沢市進和町19-2、設立1981(昭和56)年3月、資本金4200万円)
※(株)MP(旧商号:エムプリント(株)、TSRコード:580164675、法人番号:5220002002595、同所、設立1981(昭和56)年10月、資本金2100万円)
※レンゴー(株)(TSRコード:570222265、法人番号:1120001036880、大阪市福島区)
※丸福(株)(TSRコード:696399245、法人番号:1220001025056、白山市)
※富士包装紙器(株)(現:富士丸福(株)、TSRコード:570181054、法人番号:7120001088660、滋賀県日野町)

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「鳶工事業」が苦境、倒産が過去最多ペース ~ 16年ぶり100件超、職人不足とコスト対応がネック ~

「建設現場の花形」と言われる鳶職人の世界に逆風が吹く。足場から鉄骨、支柱工事など建設現場で欠かせないが、倒産が過去最多ペースだ。有効求人倍率は7.94倍と深刻な人材難の鳶業界にあって採用難と高い技能、経験が若者の育成に足かせになっている。鳶工事業の倒産を分析した

2

  • TSRデータインサイト

翻訳業が苦境、利益は3年で7割減 ~ AIと競合で破産したケースも ~

AIが翻訳業界にドラスティックな変化を迫っている。日進月歩で精度が向上するなか、言語間の壁が低くなっている。この余波が翻訳業界に広がり、業績は3期連続で減収減益に追い込まれた。

3

  • TSRデータインサイト

米穀卸、令和のコメ騒動で25年度の業績急伸 ~ 26年度はコメ価格下落で暗転へ ~

コメ価格の急騰や品不足で市場が混乱した「令和のコメ騒動」が過ぎ去った。コメを供給してきた米穀(米麦)卸売業は4期前と比べて売上高が約2倍、利益(最終利益)は4.5倍と、業績が急拡大したことが東京商工リサーチ(TSR)の調査でわかった。

4

  • TSRデータインサイト

「お弁当屋さん」の倒産、2年連続で過去最多へ ~ コメ価格下落と消費税引き下げもコスト高 ~

「お弁当屋さん」の倒産が急増している。2026年は8月までに83件に達し、これまで最多の2025年(1-12月)の89件超えが確実だ。コメ価格下落の兆しがみえ、食品の消費税率引き下げも控える。だが、肉や野菜などの食材や包装資材、電気・ガス料金の値上がり幅は大きく、経営の重しとなっている

5

  • TSRデータインサイト

2025年度の書店の利益、前年度の4.6倍に拡大 黒字企業が7割も、「増収増益」は13.4%

「本離れ」が言われて久しいが、書店経営が回復に転じた。全国の主な書店304社の2025年度の売上高合計は、6,121億4,000万円(前年度比1.6%増)、利益合計は40億2,600万円(同365.4%増)で、売上高は微増だったが、利益は前年度の4.6倍に急回復した。

TOPへ