(株)ネクサスエンタープライズ
ネクサスエンタープライズが入居していたビル
9月22日までに事業を停止し、9月26日、大阪地裁に破産を申請していた(株)ネクサスエンタープライズ(大阪市)は10月28日、破産開始決定を受けた。
破産管財人には野城大介弁護士(きっかわ法律事務所、大阪市北区中之島3-2-4)が選任された。
負債総額は債権者約175名に対し、約65億円。
1回1,000円に及ぶプレミアムガチャガチャのパイオニア的存在として、カプセルトイコーナー事業を主体にUFOキャッチャーなどの有人店舗の運営を手掛けていた。またアパレル事業やトレーディングカード・フィギュアなどの雑貨店などの運営も行っていた。コロナ禍ではガチャガチャ機の輸入が遅延するケースもあったが、新規出店と増床を進め2024年4月期の売上高は48億3528万円を計上していた。
しかし、2025年1月に前社長が急逝。経営体制が混乱するなか、同年3月にバンクミーティングを実施し、金融支援を要請したものの、その過程において当社の決算内容に疑義が生じたこともあって奏功せず、資金繰りは逼迫。6月には前社長の実弟が代表取締役に就任したが、経営立て直しには至らず、9月には建物明渡訴訟の被告となる事態が発生し、その後の動向が注目されていた。
※(株)ネクサスエンタープライズ(TSRコード:576695807、法人番号:7120001171020、大阪市中央区千日前1-4-8、設立2012(平成24)年5月、資本金5000万円)