(株)ビッグヴァン
自社ブランド「QAS」シリーズを展開していたマンションデベロッパー(株)ビッグヴァン(横浜市)が破産
(株)ビッグヴァン(横浜市)は10月1日、東京地裁より破産開始決定を受けた。
破産管財人には俣野紘平弁護士(西村あさひ法律事務所・外国法共同事業、千代田区大手町1-1-2)が選任された。
負債総額は約22億円。
自社ブランド「QAS(クオス)」シリーズを展開していたマンションデベロッパー。横浜市内を中心に神奈川県内や東京都内で170棟以上の開発実績をあげ、ピーク時の2006年3月期には売上高138億2729万円を計上していた。
しかし、リーマン・ショック以降、不動産市況の悪化により業績が急降下し、2010年3月期には売上高63億2956万円、当期純損失12億8949万円を計上して一気に債務超過へ転落した。その後、業績は徐々に改善しつつあったが、横浜市内で開発したマンションが高さ制限に抵触するなど法定違反も発生。業績悪化から信用不安が拡大した。資金繰りがひっ迫するなか、事業活動を縮小し、2020年5月には東京都内へ本社を移転していた。その後、休眠状態にあったが、債務整理を進めていた。こうしたなか、債権者から破産を申し立てられ、今回の措置となった。
※(株)ビッグヴァン(TSRコード:350491550、法人番号:8020001024286、横浜市中区尾上町6-83、登記上:東京都大田区池上7-31-2、設立1986(昭和61)年1月)