• TSR速報

加茂(株)

富士花鳥園の入口

富士花鳥園の入口

花鳥園の休業が惜しまれていた

 加茂(株)(富士宮市)は1月23日、東京地裁より破産開始決定を受けた。
 破産管財人には須崎利泰弁護士(阿部・井窪・片山法律事務所、東京都千代田区丸の内1-9-2)が選任された。
 負債総額は債権者48名に対して約1億6900万円。
 
 1993年に開園した「富士国際花園(2008年富士花鳥園に施設名称変更)」の運営を目的に設立された法人で、フクロウやエミュー等の鳥類と触れ合うことが出来る全天候型のテーマパークとして観光客を中心に集客していた。

 しかし、「新型コロナウイルス」の感染拡大以降は行動制限の影響により来園者数が減少、2024年9月期の売上高は約1億4400万円に落ち込んでおり、赤字も慢性化していた。また、鳥類や生花の飼育・管理コストも資金繰りを圧迫、2025年1月13日を以て施設を休業していた。

 なお、1月24日に「富士花鳥園」の運営は別法人に譲渡しており、準備期間を経てリニューアルオープンすることが計画されている。

※加茂(株)(TSR企業コード:300322070、法人番号:8011101068232、富士宮市根原480-1、登記上:東京都新宿区若松町25-17、設立2013(平成25)年10月)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「社長の出身大学」 日本大学が15年連続トップ 40歳未満の若手社長は、慶応義塾大学がトップ

2025年の社長の出身大学は、日本大学が1万9,587人で、15年連続トップを守った。しかし、2年連続で2万人を下回り、勢いに陰りが見え始めた。2位は慶応義塾大学、3位は早稲田大学と続き、上位15校まで前年と順位の変動はなかった。

2

  • TSRデータインサイト

内装工事業の倒産増加 ~ 小口の元請、規制強化で伸びる工期 ~

内装工事業の倒産が増加している。業界動向を東京商工リサーチの企業データ分析すると、コロナ禍で落ち込んだ業績(売上高、最終利益)は復調している。だが、好調な受注とは裏腹に、小・零細規模を中心に倒産が増加。今年は2013年以来の水準になる見込みだ。

3

  • TSRデータインサイト

文房具メーカー業績好調、止まらない進化と海外ファン増加 ~ デジタル時代でも高品質の文房具に熱視線 ~

東京商工リサーチ(TSR)の企業データベースによると、文房具メーカー150社の2024年度 の売上高は6,858億2,300万円、最終利益は640億7,000万円と増収増益だった。18年度以降で、売上高、利益とも最高を更新した。

4

  • TSRデータインサイト

ゴルフ練習場の倒産が過去最多 ~ 「屋外打ちっぱなし」と「インドア」の熾烈な競争 ~

東京商工リサーチは屋外、インドア含めたゴルフ練習場を主に運営する企業の倒産(負債1,000万円以上)を集計した。コロナ禍の2021年は1件、2022年はゼロで、2023年は1件、2024年は2件と落ち着いていた。 ところが、2025年に入り増勢に転じ、10月までの累計ですでに6件発生している。

5

  • TSRデータインサイト

解体工事業の倒産が最多ペース ~ 「人手と廃材処理先が足りない」、現場は疲弊~

各地で再開発が活発だが、解体工事を支える解体業者に深刻な問題が降りかかっている。 2025年1-10月の解体工事業の倒産は、同期間では過去20年間で最多の53件(前年同期比20.4%増)に達した。このペースで推移すると、20年間で年間最多だった2024年の59件を抜いて、過去最多を更新する勢いだ。

TOPへ