こうして倒産した

2018年(平成30年)3月度こうして倒産した・・・
Xアイコン
facebookアイコン
(株)タカハシ工業
  • 群馬
  • プラスチック成型加工
負債総額
19億7000万円
 

 (株)タカハシ工業(TSR企業コード:270305610、法人番号:6070001014375、佐波郡玉村町南玉654-2、設立昭和61年4月、資本金6000万円、髙橋照彦社長、従業員25名)は3月2日、前橋地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には丸山和貴弁護士(丸山法律事務所、前橋市大手町3-17-20、電話027-231-3507)が選任された。負債総額は債権者126名に対して約19億7000万円。
 昭和54年5月に創業。当初はプラスチックの塗装業務を中心としていたが、プラスチック機構部品の金型、成形、塗装、印刷、真空蒸着、メッキ、組立など一貫生産体制を確立してきた。従来の自動車部品に加え、平成8年頃からNTTドコモ、J-PHONEを中心とした携帯電話機向けをスタートして事業規模を拡大。本社工場ほか、10年9月に総額5億円を投下して静岡掛川工場、13年4月には総額15億円を投下して静岡森工場を開設し生産体制の強化に努めた。
 投資効果とともに受注動向が好調に推移し、13年6月期には売上高約25億円を計上。しかし、その後はスマートフォン市場の台頭、海外生産へのシフトなどで携帯電話機向けの受注が大きく後退し、24年6月期以降の年間売上高は10億円を割り込んでいた。
 パチンコなどの遊戯機器部品、自動車部品、住宅関連部品へシフトして業容維持に努めてきたが、28年9月期は携帯電話機部品の撤退に伴って売上高が3億8903万円まで低下。29年6月期は遊戯機器部品の受注増、自動車部品で新規先の獲得があり、売上高は6億1453万円にまで回復したが、不良品の発生などを要因として営業損失861万円を計上し、厳しい状況が続いていた。
 債務免除や為替差益の計上などで、ここ数期は黒字を維持していたが、過去の赤字から債務超過に陥り、また積極的な工場開設に伴う設備資金を中心に、29年6月期の借入総額は20億円にのぼっていた。取引行への借入金返済のリスケジュール要請などで凌いできたが、30年6月期に入っても業績が好転せず、借入返済のめどが立たないことから、今回の措置となった。

(株)ニューアサヒ
  • 岐阜
  • 健康ランド経営
負債総額
16億3000万円
 

 (株)ニューアサヒ(TSR企業コード:471029505、法人番号:8200001014112、大垣市郭町東2-77、設立昭和42年12月、資本金1200万円、代表清算人:大原和子氏)は3月7日、岐阜地裁大垣支部から破産開始決定を受けた。破産管財人には渡部智也弁護士(渡部法律事務所、同市藤江町2-59、電話0584-77-3901)が選任された。負債総額は約16億3000万円。
 当初は大垣市内でパチンコ店を運営していたが、平成8年夏に大垣市河間町に公衆浴場を建設し、スーパー銭湯「あさひ乃湯」の運営に業態を変更した。低価格の料金設定やスーパー銭湯ブームもあり相応の集客を確保していたが、同業他社の台頭等から来店客数は徐々に低下。27年6月期の売上高は約2億4000万円にとどまった。その後も業績低迷が続いたことから、29年6月30日をもって店舗を閉鎖。29年7月12日、株主総会の決議により解散していた。

石丸産業(株)
  • 香川
  • 貸倉庫業
負債総額
15億円
 

 石丸産業(株)(TSR企業コード:800003276、法人番号:3470001000544、高松市朝日町3-6-38、設立昭和25年4月、資本金3000万円、代表清算人:石丸正人氏)は3月2日、高松地裁より特別清算開始決定を受けた。負債総額は約15億円(平成27年9月末時点)。
 昭和21年11月創業。当初は木材販売を主業務としていたが、その後に製材業を併営し、ピークとなる昭和55年5月期には約46億円の売上高を計上していた。しかし、以降は木材販売の落ち込みから業績は低迷。平成に入り、ボートの係留等を行うマリン事業部や歴史資料館、貸倉庫を手掛けるストックルーム事業等を立ち上げ経営の多角化を図ったものの、抜本的な改善には至らず、平成16年頃には木材部門から撤退した。木材事業の不振に加え、新規事業への大型投資負担もあり債務超過に転落。金融機関から返済猶予を受けていたが29年12月13日、会社法第472条第1項の規定により解散(みなし解散)となっていた。

(有)サコダコーポレーション
  • 愛知
  • カー用品販売
負債総額
13億円
 

 (有)サコダコーポレーション(TSR企業コード:740217712、法人番号:3240002014087、広島市中区榎町1-23、設立昭和60年9月、資本金3000万円、迫田章典社長)は2月27日、広島地裁から破産開始決定を受けた。
 破産管財人には亀舎大悟弁護士(橋本法律事務所、同市中区東白島町20-3、電話082-555-2091)が選任された。負債総額は債権者約60名に対して約13億円。
 昭和57年4月、自動車部品の販売を目的に創業し60年9月、(有)ピレリーショップサコダとして法人化した。「ピレリ(PIRELLI)」製品のタイヤ、アルミホイールの販売を主力とし、ウッドパーツなど自動車部品の販売を手掛け、平成4年8月期の売上高は4億9699万円を計上していた。
 その後は、市況の低迷などの影響もあって年間売上高は2億円~3億円台で推移し、採算性は低調に推移。このため、法人への営業強化やネット販売などを開始し、売上高は22年8月期に約8億円、23年8月期に約12億4000万円、24年8月期には約22億円と急激に拡大した。しかし、もともと薄利多売だったため、資金繰りは多忙化していた。26年頃からは複数の企業から提訴され、対外信用が低下。こうしたなか29年12月28日、債権者から破産を申し立てられ、今回の措置となった。

末広都市建設(株)
  • 東京
  • 土木工事ほか
負債総額
10億6200万円
 

 末広都市建設(株)(TSR企業コード:291479332、法人番号:5010601003593、江東区大島5-34-2、登記上:江東区大島5-11-5、設立昭和36年3月、資本金3500万円、代表清算人:直川吉太郎氏)は3月20日、東京地裁より特別清算開始決定を受けた。負債総額は10億6200万円(平成29年5月期決算時点)。
 江東区を地盤に実績を有する工事業者。東京都、江東区など官公庁からの元請を主体に土木、舗装工事を手掛け、ピークとなる平成6年5月期には売上高14億2134万円をあげていた。
 しかし、以降は公共工事で同業者との競争が激化し受注も減少。29年5月期の売上高は2億9948万円に落ち込んだ。同期の利益は黒字となったものの、財務面では債務超過が続いたため、主力事業を別会社に移管。当社は30年2月23日の株主総会で解散していた。

戦後歴代の大型倒産

負債額の大きな歴代倒産上位20社のリストです

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「鳶工事業」が苦境、倒産が過去最多ペース ~ 16年ぶり100件超、職人不足とコスト対応がネック ~

「建設現場の花形」と言われる鳶職人の世界に逆風が吹く。足場から鉄骨、支柱工事など建設現場で欠かせないが、倒産が過去最多ペースだ。有効求人倍率は7.94倍と深刻な人材難の鳶業界にあって採用難と高い技能、経験が若者の育成に足かせになっている。鳶工事業の倒産を分析した

2

  • TSRデータインサイト

翻訳業が苦境、利益は3年で7割減 ~ AIと競合で破産したケースも ~

AIが翻訳業界にドラスティックな変化を迫っている。日進月歩で精度が向上するなか、言語間の壁が低くなっている。この余波が翻訳業界に広がり、業績は3期連続で減収減益に追い込まれた。

3

  • TSRデータインサイト

米穀卸、令和のコメ騒動で25年度の業績急伸 ~ 26年度はコメ価格下落で暗転へ ~

コメ価格の急騰や品不足で市場が混乱した「令和のコメ騒動」が過ぎ去った。コメを供給してきた米穀(米麦)卸売業は4期前と比べて売上高が約2倍、利益(最終利益)は4.5倍と、業績が急拡大したことが東京商工リサーチ(TSR)の調査でわかった。

4

  • TSRデータインサイト

「お弁当屋さん」の倒産、2年連続で過去最多へ ~ コメ価格下落と消費税引き下げもコスト高 ~

「お弁当屋さん」の倒産が急増している。2026年は8月までに83件に達し、これまで最多の2025年(1-12月)の89件超えが確実だ。コメ価格下落の兆しがみえ、食品の消費税率引き下げも控える。だが、肉や野菜などの食材や包装資材、電気・ガス料金の値上がり幅は大きく、経営の重しとなっている

5

  • TSRデータインサイト

2025年度の書店の利益、前年度の4.6倍に拡大 黒字企業が7割も、「増収増益」は13.4%

「本離れ」が言われて久しいが、書店経営が回復に転じた。全国の主な書店304社の2025年度の売上高合計は、6,121億4,000万円(前年度比1.6%増)、利益合計は40億2,600万円(同365.4%増)で、売上高は微増だったが、利益は前年度の4.6倍に急回復した。

TOPへ