こうして倒産した

2013年(平成25年)10月度こうして倒産した・・・
Xアイコン
facebookアイコン
(株)オー・エム・プランニング
  • 東京
  • 不動産売買、リゾート施設経営
負債総額
80億円
 

(株)オー・エム・プランニング(TSR企業コード:295774126、渋谷区恵比寿1-24-15、設立昭和33年2月、資本金1000万円、岡田えりか社長、従業員10名)は8月4日、債権者から破産を申し立てられていたが、10月30日に東京地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人には左近輝明弁護士(阿部法律事務所、千代田区平河町2-4-13、電話03-5275-3397)が選任された。負債総額は約80億円。
長らく、増倉建設(株)として不動産管理業を主体に営業していた。平成15年5月に岡田社長が就任、現商号に変更されるとともに経営が一新され、不動産事業に積極的に進出するようになった。都内の商業不動産の売買やリゾート施設の開発も行い、19年には北海道に大規模なリゾート施設を開発し、19年9月期には年商約150億7000万円をあげていた。
しかし、その後の不動産市況の急激な落ち込みによって、不動産取得で調達していた多額の借入金返済に窮するようになっていった。22年2月に北海道のリゾート施設は税金滞納などで差押が行われるなどして、債権者から破産を申し立てられ、今回の措置となった。

TH販売(株)
  • 東京
  • 不動産業
負債総額
48億7700万円
 

TH販売(株)(TSR企業コード:292144970、旧:(株)東急ホームズ、渋谷区道玄坂1-21-2、設立昭和57年9月、資本金4億円、代表清算人:田中辰明氏)は10月3日、東京地裁より特別清算開始決定を受けた。負債総額は約48億7700万円(平成25年3月期決算時点)。
昭和57年9月、東急不動産(株)(TSR企業コード:291100759、渋谷区)の100%出資子会社として設立。戸建て注文住宅の建築販売を行っていた。
ピーク時の平成20年3月期には売上高404億7239万円を計上していた。しかし、建売事業の受注半減、値崩れの影響などにより同20年3月期から同23年3月期まで4期連続で最終赤字計上、財務面でも同21年3月期以降、債務超過が続いていた。このため同23年8月、主力事業を会社分割により設立した新:(株)東急ホームズ(TSR企業コード:322306809、渋谷区)に移管し事業規模を縮小。社名を現商号に変更し清算を進め、8月31日の株主総会で解散を決議、法的手続きを申請した。なお、主力の戸建て注文住宅建築については、新:(株)東急ホームズが業務を引き継いでいる。

ラップマスターエスエフティ(株)
  • 東京
  • 半導体製造装置販売ほか
負債総額
42億7000万円
 

ラップマスターエスエフティ(株)(TSR企業コード:292330057、千代田区神田多町2-2-22、設立昭和63年4月、資本金2億8725万1952円、髙工弘社長)は10月21日、東京地裁に破産を申請した。申請代理人は島村和也弁護士(島村法律会計事務所、中央区八重洲2-6-5、電話03-6802-7895)。負債総額は約42億7000万円。
シリコンウエハー自動研磨装置、ウエハー自動測定装置、精密平面(裏面)装置ほか半導体製造装置の開発販売を展開していた。
船橋事業所を設置して、ピークとなる平成17年3月期に売上高27億4601万円を計上した。しかし、半導体不況や民間設備投資の低迷から、同22年3月期の売上高が9733万円に落ち込み、20億4931万円の赤字を計上した。その間も慢性的な赤字経営が続いていたため同23年3月、全事業を譲渡して営業活動を停止していた。債務超過が27億1193万円に膨らみ資金難の状態が続いていたうえ、その後、同24年11月には返品された商品について経理に正しく反映されていなかったとする不適切会計の疑いにより、親会社の明治機械(株)(TSR企業コード:291018858、千代田区、東証2部)が第三者委員会を設置するなど不祥事も発生した。
このため9月9日開催の取締役会で破産を申請することを決議していた。

(株)日本総合マネージメント
  • 東京
  • 不動産賃貸、エステ店経営ほか
負債総額
37億8300万円
 

(株)日本総合マネージメント(TSR企業コード:293941033、武蔵野市吉祥寺南町2-20-8、設立平成7年2月、資本金8000万円、内田嗣治社長、従業員40名)は10月4日、東京地裁に破産を申請した。申請代理人は高橋裕次郎弁護士(弁護士法人高橋裕次郎法律事務所、千代田区麹町6-2、電話03-3230-1077)。負債総額は約37億8300万円。
平成1年2月の創業で、当初は未入金債権の請求代行など債権回収業を行っていた。
その後、都内の不動産物件を取得し不動産賃貸業務に乗り出すなど業態を変更した。このほかグループ企業を設立し、エステ店の経営や千葉県内のリゾート施設の運営、化粧品の販売などに乗り出し事業を拡大させ、平成21年12月期には売上高9億5234万円をあげていた。
しかし、不動産投資に伴う借入金の負担が重荷となっていたうえ、リーマン・ショック以降の不動産市況悪化による賃料収入の低下や、震災以降の個人顧客の減少などから平成23年12月期は売上高が6億1175万円に減少、2期連続となる赤字決算となっていた。
平成23年1月には東京都より所有不動産に差押さえを受けるなど資金難も表面化。その後、化粧品事業での新商品投入などによる業績回復に取り組んでいたものの奏功せず、同24年夏までに実質的に事業を停止していた。

新光石油(株)
  • 大分
  • ガソリンスタンド経営
負債総額
34億円
 

新光石油(株)(TSR企業コード:890031320、大分市金池町4-9-32、設立昭和42年6月、資本金7300万円、江藤郁社長、従業員63名)は10月9日、大分地裁に民事再生法の適用を申請した。監督委員には古庄玄知弁護士(弁護士法人古庄総合法律事務所、同市中島西3-2-26、電話097-538-2123)が選任された。負債総額は34億円。
石油製品の小売業者で、大分市内中心にガソリンスタンドを経営していた。ピーク時には15店舗を抱えて、平成7年3月期には約49億円の売上を計上、県内斯業界上位の業容を築いていた。この間、昭和43年8月、不動産デベロッパーの新光殖産(株)(TSR企業コード:890046247、同所)など関連会社を次々と設立し新光グループとして規模を拡大したが、不採算事業も多く抱え徐々にグループとしての体力を消耗していった。平成19年3月には、グループ総帥だった創業者が死去し、求心力が低下したなか、同20年4月には新光殖産が特別清算を申請したことで、同社に対し当社は約6億円の不良債権が発生した。さらに本業も競合激化や施設老朽化などで競争力が低下し、店舗数も11カ所に減少、最近は年間約30億円の売上推移となり、赤字も計上していた。過大な債務負担が収益性を圧迫され。抜本的な改善ができず、今夏には資金不足から全店で臨時休業した。

戦後歴代の大型倒産

負債額の大きな歴代倒産上位20社のリストです

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「鳶工事業」が苦境、倒産が過去最多ペース ~ 16年ぶり100件超、職人不足とコスト対応がネック ~

「建設現場の花形」と言われる鳶職人の世界に逆風が吹く。足場から鉄骨、支柱工事など建設現場で欠かせないが、倒産が過去最多ペースだ。有効求人倍率は7.94倍と深刻な人材難の鳶業界にあって採用難と高い技能、経験が若者の育成に足かせになっている。鳶工事業の倒産を分析した

2

  • TSRデータインサイト

「渋谷区」が倒産最多、2年連続も視野 ~ 倒産企業の半数が業歴10年超、新設法人は伸び鈍化 ~

街の主役は若者から大人へ。再開発で変貌を遂げる「シブヤ」に異変が生じている。 渋谷区に本社を構える企業倒産(1-8月)は、全国の市区郡別で最多の123件に達した。昨年(2025年1-12月)は161件で2007年以来、18年ぶり全国ワーストだった

3

  • TSRデータインサイト

2025年度の書店の利益、前年度の4.6倍に拡大 黒字企業が7割も、「増収増益」は13.4%

「本離れ」が言われて久しいが、書店経営が回復に転じた。全国の主な書店304社の2025年度の売上高合計は、6,121億4,000万円(前年度比1.6%増)、利益合計は40億2,600万円(同365.4%増)で、売上高は微増だったが、利益は前年度の4.6倍に急回復した。

4

  • TSRデータインサイト

翻訳業が苦境、利益は3年で7割減 ~ AIと競合で破産したケースも ~

AIが翻訳業界にドラスティックな変化を迫っている。日進月歩で精度が向上するなか、言語間の壁が低くなっている。この余波が翻訳業界に広がり、業績は3期連続で減収減益に追い込まれた。

5

  • TSRデータインサイト

「畳製造業」 伝統産業に忍び寄る市場変化と後継問題 売上は3年連続で低迷、業歴100年超の老舗が2割超

9月24日は「畳の日」。全国畳産業振興会が4月29日と9月24日の年2回定めている。日本の住文化の伝統を引き継ぐ畳のすばらしさをアピールすることが目的だが、畳製造業が長期低迷に陥っている。 全国の主な「畳製造業」256社の2025年度の売上高合計は402億7,700万円(前年度比1.3%減)だった

TOPへ