「人手不足」倒産 10月では過去最多の50件 1-10月累計418件、すでに年間最多を更新
~ 2026年10月の「人手不足」関連倒産動向 ~
2026年10月の「人手不足」倒産は、50件(前年同月比35.1%増)だった。10月としては前年の37件を上回り、過去最多を更新した。単月では、2026年7月(63件)に次ぐ、2番目の高水準となった。
1-10月累計は418件(前年同期比28.6%増)に達し、これまで年間最多の前年(398件)を超えた。
10月は、 「人件費高騰」が32件(前年同月比45.4%増)と約1.5倍に増え、「人手不足」倒産の64.0%を占めた。従業員の待遇改善や退職阻止で賃上げが進み、物価高で収益が低迷するなか、賃上げが資金繰りの負担になっている中小企業は少なくない。
「人手不足」倒産は、資本金別では1千万円未満が38件(前年同月比46.1%増)を占め、小・零細企業が8割弱(76.0%)を占める。産業別では、サービス業他27件(前年同月比58.8%増)、建設業8件(同100.0%増)、運輸業7件(同75.0%増)など、労働集約型の産業が目立つ。
物価高で企業収益の二極化が拡大するなか、賃上げや最低賃金引き上げ、社会保険の見直しなどで負担が増しており、今後も「人手不足」倒産は高水準の推移が見込まれる。
※本調査は、2026年10月の全国企業倒産(負債1,000万円以上)のうち、「人手不足」関連倒産(求人難・従業員退職・人件費高騰)を抽出し、分析した。(注・後継者難は対象から除く)
