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「忘・新年会」開催は56.5%、大企業より中小企業が敬遠 約8割は「従業員の親睦」、残業時間と経費削減で二の足

~2026年「忘・新年会に関するアンケート」企業向け調査~

 コロナ禍前は企業の約8割が実施していた「忘・新年会」だが、コロナ禍を経てその存在が岐路に立たされている。2024年は59.6%まで回復したが、その後は2年連続で減少。2026年の「実施しない」は43.4%で前年から0.7ポイント増加し、転換期を迎えているようだ。
 開催しない理由は、「ニーズが高くない」63.7%、「参加に抵抗感」39.6%など、会社つながりを避ける意識が広がっている。忘・新年会の減少は、書き入れ時の居酒屋などへの“二次的な影響”も懸念される。
 忘年会は恒例行事として、全員が集まり日頃の慰労と1年の区切りとして実施されてきた。だが、開催目的は「従業員の親睦」(84.6%)が最も多いが、前年から1.2ポイント低下し、意識の変化に抗えなくなっている。
 コロナ禍を境に在宅勤務が広がり、飲み会での上下関係を避ける若い社員も増えている。日本の年末年始を彩った風物詩の忘年会、新年会も、いまや「存亡の危機」に立たされている・・・のかも知れない。
 
 東京商工リサーチ(TSR)は10月1日~8日、企業向けアンケート調査を実施し5,052社から回答を得た。忘・新年会を実施する企業は56.5%で、前年(57.2%)を0.7ポイント下回った。
 忘・新年会の実施は、大企業65.7%、中小企業55.8%で、大企業が9.9ポイント上回った。
 また、コロナ禍まで実施していたが、実施しない企業では、「開催費用の削減」が21.9%、「開催費用の上昇」が11.4%と、止まらない物価高で企業も世の中も世知辛くなってきた。
※ 本調査は、2026年10月1日~8日、企業を対象にインターネットによるアンケート調査を実施し、有効回答5,052社を集計、分析した。
※ 前回調査は、2025年12月1日~8日。
※ 資本金1億円以上を大企業、1億円未満(個人企業等を含む)を中小企業と定義した。

忘・新年会実施率の推移



Q1. 貴社は、2026年末の「忘年会」、または2027年初の「新年会」を開催しますか?コロナ禍前(2019年末の「忘年会」、または2020年初の「新年会」)との比較で回答ください(単一回答) 

■ことしの忘・新年会「実施」は56.5%
 忘・新年会は、「コロナ禍前も実施しており、今回も実施する」は46.4%(5,052社中、2,348社)で最も多かった。また、「コロナ禍前は実施せず、今回は実施する」が10.0%(同、509社)で、忘・新年会を「実施する」は合計56.5%(同、2,857社)だった。

 一方、「コロナ禍前は実施せず、今回も実施しない」は26.9%(同、1,364社)、「コロナ禍前は実施していたが、今回は実施しない」が16.4%(同、831社)で、合計43.4%(同、2,195社)が実施しない。

ことしの忘・新年会「実施」は56.5%

産業別 「忘・新年会を実施する」建設業がトップ

 Q1の回答を産業別に分析した。「コロナ禍前は実施、今回も実施する」、「コロナ禍前は実施せず、今回は実施する」を合計した「実施する」は、56.5%だった。
 最も高かったのは、建設業の70.6%(788社中、557社)。次いで、卸売業の59.4%(879社中、523社)、情報通信業の57.2%(283社中、162社)と続く。
 一方、 「コロナ禍前は実施せず、今回も実施しない」、「コロナ禍前は実施していたが、今回は実施しない」を合計した「実施しない」は、43.4%だった。農・林・漁・鉱業の60.0%(45社中、27社)が最も高く、次いで、小売り業の57.4%(268社中、154社)、運輸業の56.1%(194社中、109社)の順。

産業別 回答状況

Q2.Q1で「コロナ禍前も今回も実施する」と回答された方に伺います。実施する理由は次のどれですか?(複数回答)

■「従業員の親睦」が8割
 コロナ禍前から変わらず実施している企業に理由を聞いた。
 「従業員の親睦を図るため」の84.6%(2,340社中、1,981社)が8割以上を占めた 。次いで、「従業員の士気向上のため」が53.3%(同、1,248社)と半数を超え、「会社の定番行事のため」は45.7%(同、1,070社)にとどまった。

 規模別では、「会社の定番行事」は、大企業37.6%、中小企業46.4%で、中小企業が8.8ポイント高かった。
 「その他」は、「従業員からの要望」(製造業、資本金1億円未満)など。

「従業員の親睦」が8割

Q3.Q1で「コロナ禍前は実施、今回は実施しない」と回答された方に伺います。実施しない理由は次のどれですか?(複数回答)

■「開催ニーズが高くない」6割超
 コロナ禍前の実施から一転し、今回は実施しない理由を聞いた。
 最多は「開催ニーズが高くないため」が63.7%(805社中、513社)。次いで、「参加に抵抗感を示す従業員が増えたため」の39.6%(同、319社)だった。

 「労働時間としてカウントされる恐れがあるため」は、15.0%だった。
 「忘・新年会に関わる費用の削減」は、21.9%(同、177社)と2割を超えた。物価高や従業員の参加への抵抗感などで、実施する意味が薄れてきたと感じる企業が増えているようだ。

「開催ニーズが高くない」6割超

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