• TSRデータインサイト

3月の新型コロナ破たんは174件 

 3月は「新型コロナ」関連の経営破たん(負債1,000万円未満含む)が174件判明し、2020年2月の第1号の発生から累計1万1,902件に達した。4カ月連続して月間200件を下回り、緩やかな減少が続いている。コロナ禍が明け、倒産要因が物価高や人手不足にシフトしつつある。

 国内の企業数(358万9,333社、2016年総務省「経済センサス」)を基にした比率では、コロナ破たん率は0.331%で、全国の企業300社強に1社が破たんした計算となる。都道府県別で最も比率が高いのは東京都の0.578%、次いで福岡県の0.513%、宮城県の0.502%、群馬県の0.410%、大阪府の0.400%と続く。一方、最低は岐阜県の0.149%で、地域によってばらつきもみられる。

 コロナ関連破たんの件数は漸減傾向が続き、ゼロゼロ融資などの資金繰り支援で倒産が抑制された2021年後半の水準にまで落ち着いてきた。だが、依然としてコロナ融資の返済や、猶予措置を受けていた社会保険料の負担が重荷となっている企業は多い。これに加えて資材高などのコスト負担が経営悪化に拍車をかけ、複合的な要因で事業継続を断念するケースも散見される。コロナ破たんは減少推移にあるとはいえ、早急な懸念払拭は難しく、引き続き一進一退を繰り返して月間150件前後のペースで推移する可能性が高い。

月別 判明件数(負債1000万円未満含む)

【都道府県別】~ 累計300件以上は10都道府県 ~

 都道府県別では、東京都が2,416件と全体の2割強(構成比20.2%)を占め、突出している。以下、大阪府1,088件、福岡県695件、愛知県576件、兵庫県506件、神奈川県503件、北海道495件、埼玉県393件、広島県327件と続く。
 300件超えが10都道府県、200件~300件未満が6府県、100件~200件未満も13県に広がっている。一方、10件未満はゼロで、最少は鳥取県の27件。

都道府県別破たん状況(3月31日現在)

コロナ破たん率 都道府県別

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

ダイヤモンドG、「破産時の現預金が64 万円」 ~ 第1回債権者集会で管財人が報告 ~

歌手の長渕剛さんの事務所から破産を申してられたダイヤモンドグループ(株)(TSRコード:298291827、2025年12月破産開始)の第1回債権者集会が、5月18日13時30分から東京地裁(ビジネス・コート)で開かれた。

2

  • TSRデータインサイト

役員報酬額 歴代最高の134億円「セブン&アイHD」デピント元取締役

(株)セブン&アイホールディングスのジョセフ・マイケル・デピント元取締役(2025年3月9日辞任)の2026年2月期の役員報酬額が、134億1,700万円と、過去最高額となった。5月20日に公表された有価証券報告書で判明した。

3

  • TSRデータインサイト

弁護士の実務経験を活かし、大学院で教授職を担う ~ 髙井総合法律事務所・髙井章光弁護士 単独インタビュー ~

 2025年度の倒産が1万505件(前年度比3.5%増)と、2年連続で1万件を超えた。2013年以来、12年振りの高水準で、抜本再生の局面にある企業が少なくない。  こうしたなか、企業法務や倒産法に強みを持ち、存在感を高めているのが髙井総合法律事務所(東京都港区)だ。

4

  • TSRデータインサイト

宗教法人、不正な法人格取得に歯止め  「不活動宗教法人」の対策強化へ

文化庁は4月27日、活動実態のない「不活動宗教法人」などが脱税やマネーロンダリング(資金洗浄)などに利用されるのを防ぐため、対策検討会議を開催した。

5

  • TSRデータインサイト

居酒屋の倒産が過去最多ペース、1-4月は5割増 ~ 宴会・飲み放題の価格上昇、客離れ誘発も ~

2026年1-4月の「居酒屋」倒産は88件(前年同期比54.3%増)と急増した。1989年以降、同期間の倒産は2024年の59件を大きく上回り、最多を更新した。東京商工リサーチの企業データベースから1-4月の「居酒屋」倒産(負債1千万円以上)を抽出し、分析した。

TOPへ