• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

破産のオーサム、店舗継続の裏に「ゴードン・ブラザーズ」

 5月16日に東京地裁に破産を申請した雑貨販売のオーサム(株)(TSR企業コード:293540152、渋谷区)。展開していた「off & on」や「AWESOME STORE」の知名度は高く、今回の破産に驚きの声は多い。
 こうしたなか、大半の店舗を継承した(株)リテールトランスフォーメーション(TSR企業コード: 697764729、千代田区、以下リテール社)に注目が集まっている。
 リテール社を設立したのは、ABL(動産担保融資)などを手掛ける(株)ゴードン・ブラザーズ・ジャパン(TSR企業コード:296732150、千代田区、以下GBJ)。設立日は2023年4月28日だ。GBJは、米国Gordon Brothers Group LLCと政府系金融機関の日本政策投資銀行(DBJ)の合弁で設立。ABLだけではなく、在庫評価や在庫換価、出資なども手掛け、事業再生の支援も行っている。
 GBJの担当者は東京商工リサーチの取材に対し、「過去も数件、事業再生型スポンサー投資を行っている。今後もニーズがあれば積極的に取り組む」という。また、同担当者は、「結果的に自力では再建できなくなった企業も、課題を特定しGBJのノウハウによって再生できることもある。本件も含め、歴史ある事業の継続、雇用の維持等の観点で意義のある取組と考えている」とコメントした。


(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2023年5月22日号掲載「SPOT情報」を再編集)


Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

三井住友銀行の「メインバンク取引社数」増加 ~ メガバンクで唯一増加、新設・中小企業向け脚光 ~

東京商工リサーチ(TSR)がまとめた「2026年メインバンク調査」で、三井住友銀行がメガバンクで唯一、社数が増加した。他に先駆けてデジタル総合金融サービスをリリースし、取引社数の増加につなげた。

2

  • TSRデータインサイト

「テレビ番組制作会社」の倒産 過去最多タイ コスト上昇と番組制作の予算削減で苦境

2026年1-8月のテレビ番組制作会社の倒産は14件で、同期間では最多の2010年に並んだ。このペースで推移すると、年間では2009年と2012年の21件を抜き、過去最多を更新する可能性が高まっている。

3

  • TSRデータインサイト

「一人で悩まず、まずは早めの相談を」 ~ 中小企業活性化全国本部 インタビュー ~

中小企業の伴走者として、中小企業活性化協議会の存在感が高まっている。 東京商工リサーチは、全国47都道府県の活性協を支援する中小企業活性化全国本部にインタビュー。再生支援の現場経験も豊富な松田正義氏、佐藤友泰氏、茂木俊裕氏の3名から話を聞いた

4

  • TSRデータインサイト

2026年1-8月の「税金滞納」倒産181件、前年超える 税金滞納が事業再建の障壁、破産が97.7%を占める

2026年8月の「税金滞納(社会保険を含む)」倒産は、26件(前年同月比73.3%増)と大幅に増加、4月から5カ月連続で前年同月を上回った。1-8月累計は181件(前年同期比58.7%増)に達し、8月で前年の年間160件を上回り、納税(納付)に苦慮する企業が多いことを示している。

5

  • TSRデータインサイト

倒産前の「事業譲渡」 コロナ後に高水準 2025年度は213件、旅館,ホテルが最多

主力事業を他社に譲渡した後、倒産手続きに入る「事業譲渡後の倒産」が、2025年度は213件発生した。2024年度は227件で、2年間の平均は220件となり、前回調査(2019年度-2023年度)の同189件を上回り、増勢が続いていることがわかった。

TOPへ