• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

12月の「円安」関連倒産は5件 2022年は5年ぶりの20件台に ~【12月速報】 「為替」関連倒産(12月29日現在) ~

 2022年12月の「円安」関連倒産は5件(前年同月1件)発生した。円安進行に伴い7月から6カ月連続で発生し、2022年(1-12月)の「円安」関連倒産は前年(6件)の3.8倍増の23件に達した。件数が20件を超えたのは、2017年(23件)以来、5年ぶり。

 2022年10月21日、外為市場は一時、1ドル=151円90銭台まで急落し、日本銀行の為替介入後も10月末は1ドル=148円01銭と円安が続いた。しかし、12月20日に日銀が長期金利の変動幅の上限を0.25%から0.5%に拡大を発表すると、一気に円高に振れ12月20日の円相場は1ドル=131円70銭に急騰した。
 12月の「円安」関連倒産は、養鶏業、卸売業、小売業、飲食店経営と幅広い産業で発生した。
円安で飼料や原材料などの輸入価格が上昇し、仕入コスト上昇が資金繰りに悪影響を及ぼした。
 2023年1月3日に一時、1ドル=129円50銭まで円高が進み、5日正午は1ドル=131円98~99銭で推移している。ただ、円高はすぐに物価やエネルギー価格の下落には繋がらず、今後も国内では物価高が続くとみられる。物価上昇は、価格転嫁が難しい中小企業の経営を圧迫することに加え、個人消費の低迷に拍車を掛ける可能性もあり、為替相場の推移に目が離せない。

円安

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「最低賃金」改定で、51.3%の企業が「給与変更」 2020年代の1,500円 「対応不可能」が4割切る

厚生労働省は9月3日、2026年度の全国の最低賃金額(平均)を1,177円(56円増)に引き上げた。 1978年度に目安制度が始まって以降、平均引き上げ額56円は前年度に続き2番目の高さで、これを受けて給与改定を迫られる企業が半数に達することがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

1-9月「医療機関」倒産 過去最多の59件 身近なクリニック、歯科医院で苦境が鮮明

医療機関の倒産が再び勢いを増している。2026年1月-9月に倒産した病院・クリニック(診療所)・歯科医院などの「医療機関」は59件(前年同期比28.2%増)と、過去最多を更新した。

3

  • TSRデータインサイト

「税金滞納」倒産が168件、前年同期の2倍に大幅増 2026年度上半期の「税金滞納」倒産 破産が97.6%

2026年度上半期(4-9月)の「税金滞納(社会保険を含む)」倒産は、168件(前年同期比100.0%増)と、前年同期の2倍に達し、この10年で最多を記録した。物価や人件費などのコストアップが企業収益を圧迫し、納税原資を確保できない小・零細企業の行き詰まりに拍車を掛けている。

4

  • TSRデータインサイト

「社会保険の適用拡大」 中小・零細企業ほど負担増 企業の44.9%が「働き控え」懸念、「未対応」も半数

2026年10月から非正規従業員にも社会保険の適用が拡大された。「月収8万8,000円以上」の賃金要件が撤廃され給与額に関わらず条件を満たす社員は、新たに厚生年金や健康保険の加入対象となる。10月1~8日企業を対象に「社会保険適用の基準変更」に関するアンケート調査を実施した。

5

  • TSRデータインサイト

2026年1-9月「デイサービス」倒産47件 同期間で過去最多、介護業界の苦境鮮明

デイサービスなど「通所・短期入所介護事業」の倒産が増加している。2026年は9月までに47件(前年同期比34.2%増)と大幅に増加し、1-9月で過去最多を更新した。多様化するサービスなど、他社との競争が激化するほか、物価高に人手不足も重なり、苦境が深まっている。

TOPへ