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赤色の缶の「サクマ式ドロップス」で知られる佐久間製菓(株)が廃業へ、原材料高騰が影響

 「サクマ式ドロップス」を製造販売する佐久間製菓(株)(TSR企業コード:290060044、豊島区)が2023年1月20日に廃業すると取引先に通知した。
 佐久間製菓のホームページによると、サクマ式ドロップスは1908(明治41)年に完成。太平洋戦争で工場などが被害を受けたが、1948(昭和23)年に再興した。八王子市に工場を構え、高い知名度を背景に事業を拡大させていた。
 しかし、安価製品との競合のほか、その他のヒット商品に恵まれなかった。さらに新型コロナウイルスの感染拡大による需要減も重なり、2021年9月期は1億5,173万円の最終赤字を計上し、財務内容が後退していた。
 「廃業のお知らせ」によると、廃業日は2023年1月20日。廃業の理由は、新型コロナの影響による販売減や原材料、エネルギー価格の高騰、人員確保の問題などをあげている。
  佐久間製菓の担当者は9日朝、東京商工リサーチ(TSR)の取材に応じ、廃業を予定していることを認めた。
 また、別会社で緑色の缶の「サクマドロップス」などキャンディー製造のサクマ製菓(株)(TSR企業コード:290062063、目黒区)の担当者はTSRの取材に対し、「佐久間製菓の廃業に関する影響はなく、通常通りキャンディー製造を続けている」とコメントした。

サクマ式

‌佐久間製菓の本社のディスプレイ(TSR撮影)

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