• TSRデータインサイト

マレリ、米投資ファンド「KKRグループ」主導の再建策を示す

 3月1日に事業再生実務家協会に事業再生ADR(裁判外紛争解決手続)を申請したマレリホールディングス(株)(TSR企業コード:022746064、さいたま市北区)の債権者会議が5月31日、東京都内で開かれた。マレリは、米投資ファンドのKKRグループ主導で再建を進めると示し、出席した金融機関に対して経営再建策への協力を要請した。

 債権者会議後、マレリの担当者は取材に応じ、既存株主と関係しない外部の有識者らでつくる選定委員会でスポンサーを決めたことを明らかにした。マレリの担当者は「(ADRを申請した)春以降、複数の候補から興味を持っていただき、透明性や効率性、中立性を鑑みて決定した」と経緯を説明したうえで、「他の候補と比較をした上で選定した」と語った。
 大規模な人員削減を含む拠点の整理、組織再編を検討していることも明かした。また、マレリの担当者は「法的整理となった場合を含め、いくつかの再建策を説明させていただいた。その中で、今回提示した再建策が最良であるとお伝えした」とコメントした。
 6月下旬に予定される次回の債権者会議で、本日示された再建策への賛否が諮られる。次回の会議で再建策が成立しなかった場合の資金繰りを問われると、「当座の資金繰りは十分流動性を持っている」と語るにとどめた。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

2024年度「人手不足倒産予備軍」  ~ 今後は「人材採用力」の強化が事業継続のカギ ~

賃上げ圧力も増すなか他社との待遇格差で十分な人材確保ができなかった企業、価格転嫁が賃上げに追い付かず、資金繰りが限界に達した企業が事業断念に追い込まれている。  こうした状況下で「人手不足」で倒産リスクが高まった企業を東京商工リサーチと日本経済新聞が共同で分析した。

2

  • TSRデータインサイト

2025年1-11月の「人手不足」倒産 359件 サービス業他を主体に、年間400件に迫る

深刻さを増す人手不足が、倒産のトリガーになりつつある。2025年11月の「人手不足」倒産は34件(前年同月比70.0%増)と大幅に上昇、6カ月連続で前年同月を上回った。1-11月累計は359件(前年同期比34.4%増)と過去最多を更新し、400件も視野に入ってきた。

3

  • TSRデータインサイト

【社長が事業をやめる時】 ~消えるクリーニング店、コスト高で途絶えた白い蒸気~

厚生労働省によると、全国のクリーニング店は2023年度で7万670店、2004年度以降の20年間で5割以上減少した。 この現実を突きつけられるようなクリーニング店の倒産を聞きつけ、現地へ向かった。

4

  • TSRデータインサイト

2025年1-11月の「税金滞納」倒産は147件 資本金1千万円未満の小・零細企業が約6割

2025年11月の「税金(社会保険料を含む)滞納」倒産は10件(前年同月比9.0%減)で、3カ月連続で前年同月を下回った。1-11月累計は147件(前年同期比11.9%減)で、この10年間では2024年の167件に次ぐ2番目の高水準で推移している。

5

  • TSRデータインサイト

地場スーパー倒産 前年同期の1.5倍に大幅増 地域密着型も値上げやコスト上昇に勝てず

2025年1-11月の「地場スーパー」の倒産が22件(前年同期比46.6%増)と、前年同期の約1.5倍で、すでに前年の年間件数(18件)を超えた。

TOPへ