• TSRデータインサイト

ジェネリック大手の日医工、「事業再生ADRも含め経営再建を検討」

 ジェネリック(後発薬)メーカーの日医工(株)(TSR企業コード: 590046195、富山県、東証プライム)は5月12日、一部報道を受けて「事業再生ADR手続利用も含め経営再建を検討している」と明らかにした。

日医工をめぐっては、富山第一工場での品質不正が発覚し、昨年3月に富山県から約1カ月間の操業停止処分を受けた。このため、多額の減損や棚卸資産評価損を計上し、財務内容が悪化。9月には、(株)メディパルホールディングス(TSR企業コード: 660021277、東京都、東証プライム)へ52億円の第三者割当を実施したが、2022年3月期の連結当期純利益は186億円の赤字(2021年11月11日開示)を見込むなど、経営再建が遅れていた。

日医工の2021年12月末の連結貸借対照表によると、借入金は約1,600億円。日医工の担当者は東京商工リサーチの取材に対し、「メインバンクは三井住友銀行。事業再生ADRを含めて検討をしているが、進捗状況などは答えられない」とコメントした。

(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2022年5月13日号掲載予定「SPOT情報」を再編集)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

破産の全東信、20年前から粉飾決算か=600億円超の債務超過のおそれ

決済代行を手掛けていた(株)全東信(TSRコード:575448075、大阪市中央区)の破産劇の裏側がわかってきた。東京商工リサーチ(TSR)の取材で、業績悪化を隠すために、多額の預金の架空計上に手を染めていた実態がみえてきた。

2

  • TSRデータインサイト

全東信の破産、焦付不可避と機会損失 ~外食団体、「セーフティネット保証1号」適用を要請~

クレジットカード決済代行を手掛けていた(株)全東信(TSRコード:575448075、大阪市中央区)の破産の余波が広がっている。7月6日に負債1,259億円(2025年3月期決算時点)を抱え、大阪地裁から破産開始決定を受けて以降、取引金融機関が取り立て不能等を次々と開示している。

3

  • TSRデータインサイト

全東信の粉飾、資本と営業権と不動産から読み解く

大手決済代行の(株)全東信の粉飾は見抜けたのか。破産したいま、過去の決算書を基に違和感を指摘するのは難しくない。預金残高の水増しや債権の架空計上など、全東信はありきたりの手口に手を染めていた。

4

  • TSRデータインサイト

準自己破産の全東信、近畿産業信組が219億円貸出

大手決済代行の(株)全東信(TSRコード:575448075、大阪府)の資金調達先が東京商工リサーチ(TSR)の取材で判明した。

5

  • TSRデータインサイト

止まらない建設業の倒産、職別工事が総合工事を抜く ~ 施工力が「希少資源」、動き始めた内製化 ~

2025年の建設業の倒産は、2,014件(前年比4.6%増)で、4年連続で前年を上回り、2013年(2,421件)以来、12年ぶりに2,000件を超えた。 コロナ禍の2021年に1,065件と2000年以降では最少を記録。その後は増勢に転じ、わずか4年で約2倍に増加した。

TOPへ