• TSRデータインサイト

高島屋、休業要請が響き中間期は2期連続の赤字

2021年3-8月の連結純利益43億円の赤字

 大手百貨店の(株)高島屋(TSR企業コード:570108730、大阪市中央区、東証1部)は10月14日、2021年3-8月(連結)の純利益が43億7500万円の赤字だったと発表した。新型コロナ感染拡大による外出自粛や休業要請による店舗の臨時休業、営業時間の短縮などが影響した。ただ、営業費の削減で前年同期から赤字幅189億900万円改善した。
 2021年3-8月(連結)は、売上高(営業収益)3471億8900万円(前年同期比16.8%増)、営業利益20億1400万円の赤字(前年同期102億1700万円の赤字)、純利益43億7500万円の赤字(同232億8400万円の赤字)だった。百貨店事業の入店客数、売上は前年同期から大きく改善したが、店舗の臨時休業やインバウンド売上の消失により、コロナ禍以前の水準(2019年3-8月(連結)の売上高4531億4400万円)には戻っていない。百貨店再生に向けコスト構造改革や営業力強化を進めていく。

 なお、同日、2022年2月期通期の業績予想を下方修正すると発表した。売上高(営業収益)7640億円(前回8120億円)、営業利益60億円の黒字(同130億円の黒字)、純利益23億円の黒字(同100億円の黒字)。2度の緊急事態宣言により想定外の臨時休業を強いられたうえ、宣言解除後もコロナ収束時期が見通せず営業収益の大幅な増加は見込めないと判断した。ただ、黒字に転じる計画で下半期の業績が注目される。

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「退職代行」からの連絡、企業の3割取り合わず 有給や退職日の交渉などの通知を3割が経験

ことし2月、大手退職代行サービスの代表らが弁護士法違反の疑いで逮捕された。4月に入り、退職代行の話題も出始めたが、弁護士や労働組合以外の「退職代行」業者から連絡があっても、3割(30.4%)の企業が非弁行為が含まれる可能性があり、取り合わないことがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

「マッサージ業」の倒産が過去30年で最多の108件 大手チェーン、リラクゼーション店と競合激化

店舗乱立による過当競争や光熱費、人件費の上昇で「マッサージ業(療術業)」の倒産が増勢をたどっている。 2025年度に倒産した「マッサージ業」は、1996年度以降の30年間で最多だった2019年度の98件を抜き、過去最多の108件(前年度比14.8%増)に達した。

3

  • TSRデータインサイト

2025年度の「医療機関」倒産 20年で最多の71件 クリニック・歯科医院の淘汰が加速、「破産」が97%超

2025年度に倒産した病院・クリニック(診療所)・歯科医院を合計した「医療機関」は、71件(前年度比20.3%増)だった。2006年度以降の20年間では、2024年度の59件を大幅に上回り、最多を更新した。

4

  • TSRデータインサイト

「士業」の倒産、2年連続最多

「士業」の倒産が目立ってきた。給付金の不正受給の指南や、顧客から預かった資金の流用など、近年はコンプライアンス違反が原因で倒産するケースも目立つ。

5

  • TSRデータインサイト

食品メーカー 売上高は値上げで24兆円に 利益は物価高に値上げが追い付かず二極化

肉・魚加工や菓子類などの「食品メーカー」4,994社の2025年の業績は、売上高24兆2,824億円(前年比3.4%増)、利益は8,806億円(同9.5%減)だった。コロナ禍以降の5年間で売上高は最高を記録した。ただ、利益はコスト上昇で減益の構図が鮮明となった。

TOPへ